こんにちは。ひでです。
今回はライターの報酬についてです。
副業ライターをする方が増えています。私も副業ライターで実績0から半年で文字単価2円になりました。
最初からこんな文字単価ではなく徐々に増えていきました。
報酬単価が増えれば同じ記事数でも収入が増えます。しかし単価交渉が得意ではない方もいます。
そんな方のために、消費税10%目前の今しかできない単価交渉についてご紹介します。
こんな方におすすめ
- 副業ライター
- ライターの報酬単価をあげたい
- 単価交渉を考えている
単価交渉のタイミング
ライターの交渉単価はいつでもできるわけではなく、単価交渉をしやすいタイミングがあります。
このタイミングを間違うと、単価交渉が困難になります。3つの単価交渉のタイミングは以下になります。
納品件数が増えたとき
副業ライターの仕事は主に「単発案件」と「継続案件」があります。
単発案件は1記事納品をすると終わってしまいます。しかしテストライティングや納品した記事が良ければ、継続案件になります。
継続案件に発展するということは、クライアントからすると「あなたの納品した記事に価値がある」ということです。
納品件数が徐々に増えクライアントの仕事に慣れた頃に単価交渉のチャンスです。
私が初めて単価交渉をしたのは10記事経過した頃でした。単価をあげて欲しいと伝えたわけではありません。
あえて報酬をあげて欲しいとは言わずに、報酬の話しを切り出しました。
するとクライアントからは「納品して10記事目なのでちょうど報酬について話そうと思っていました」と言われました。
クライアントからも10記事が1つの目安になっているのかもしれません。
週に2記事納品
継続案件でも最初は週1記事が多いです。
記事の執筆に慣れクライアントからの評価・信頼が増した頃になると、週2記事の納品を提案されることがあります。
週2記事の納品は稼ぎたいライターからすると願ってもいないチャンスです。
週2記事は単価交渉のチャンスでもあります。
他のライターさんを増やすのではなく、週2記事をあなたに依頼する理由を考えてみましょう。
その理由は「あなたにもっと記事をお願いしたい。あなたの記事を求めている」ではないでしょうか。
あなたの評価が高まっている状態です。このタイミングを逃すのはもったいないです。
私の場合はクライアントから週2記事の提案と同時に単価アップの話しがありました。
評価されたとき
納品した記事の感想や評価をしてくれるクライアントがいます。
ペルソナ設定やクライアントが求めている記事になった時は評価してくれることもあります。
納品件数や週2記事の時に単価交渉をしてなかった方は、評価された時にライター報酬の単価交渉をしてもいいでしょう。
消費税10%が単価交渉になる理由
報酬と消費税を別に考える
ライター報酬には消費税が含まれています。
今の税制ではクライアントが消費税込みの報酬を払っていても、消費税抜きの報酬を払っていても消費税が含まれていると判断されます。
クライアントからライター報酬10,800円受け取った場合を、仕訳にすると以下のようになります。消費税を納めない場合は消費税込の金額が売上です。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
消費税込の仕訳 | 普通預金 | 10,800 | 売上 | 10,800 |
消費税抜の仕訳 | 普通預金 | 10,800 |
売上 仮受消費税 |
10,000 800 |
上記は消費税が8%の場合です。では消費税10%の時に報酬10,800円を受け取るとどうなるでしょうか。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
消費税込の仕訳 | 普通預金 | 10,800 | 売上 | 10,800 |
消費税抜の仕訳 | 普通預金 | 10,800 |
売上 仮受消費税 |
9,818 982 |
報酬と消費税を別にして考えると、同じ報酬金額でも収入が下がっているのがわかります。
消費税10%でも、税抜きで考えた場合に同じ売上金額とするためには報酬が11,000円必要です。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |
消費税込の仕訳 | 普通預金 | 11,000 | 売上 | 11,000 |
消費税抜の仕訳 | 普通預金 | 11,000 |
売上 仮受消費税 |
10,000 1,000 |
消費税抜きで考えると、消費税10%になるとライター報酬が増えないと売上が減ってしまいます。これが消費税10%単価交渉になる理由です。
貰った消費税は、消費税の課税事業者ではなければ消費税を納付する義務はありません。貰った消費税は売上になります。
詳しくは以下をご確認下さい。
-
消費税10%になるとアフィリエイト収入が増!?納税義務はどうなる
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クライアントの消費税の取り扱い
クライアントの消費税は、先程の売上とは反対の考え方です。
仮にクライアントが消費税分は支払っていないと言っても、税制上は消費税込の金額で支払ったことになります。
クライアントが消費税の課税事業者であれば、消費税8%の時も10%の時も同じ報酬金額であれば経費が少なくなるので得します。
増税後に支払っている経費は消費税10%
ライターの仕事を続けていくには経費が発生します。
ライターの経費は本、水道光熱費、インタネットなどですが、その支払っている経費は消費税10%の金額です。
たとえ自分が消費税8%の報酬しか貰っていなくても、支払う経費の消費税は10%になります。
単価交渉時に忘れてはいけないこと
ライター報酬の単価交渉はお金のことなので慎重にしましょう。
報酬アップを目的に強気にいくと継続案件がなくなってしまうかもしれません。
あくまで交渉
単価交渉で忘れてはいけないのが「あくまで交渉」ということです。
単価をあげることが目的となり案件を失わないようにしましょう。
メモ
目指すこと :単価アップ
維持したいこと:継続案件
避けたいこと :仕事がなくなる
上記のことを踏まえてクライアントに伝えるのは「単価アップをご検討だけでもお願いできれば幸いです」のように、相手のハードルを下げることです。
一方的に単価アップを強調すると、仕事がなくなる可能性があるので注意しましょう。
また、希望する単価よりも少し高めに交渉するのもオススメです。
少し高めに交渉することで、お互いが歩み寄って話しができます。
さらに交渉の結果、少ない金額の単価アップになっても次の交渉の時には希望が叶いやすくなります。
クライアントが個人事業主の場合は厳しい
ライター報酬の単価交渉を、消費税が10%になることを理由に交渉する場合、クライアントが個人事業主の場合は難しいかもしれません。
相手が個人事業主や創業間もない場合、消費税の納付義務がないことが考えられます。
その場合、消費税込の金額が経費になるので、クライアント側は単純に経費が増えてしまいます。
雇用関係はない
ライターで忘れてはいけないことは、クライアントとの雇用関係はないことです。
会社の社長に給料を上げてと交渉するのは中々できません。
しかしライターをしているあなたは、クライアントからすると取引先です。
ライターを副業でしていても、専業でしていても自分が個人事業主と同じ立場にあることを忘れずに毅然とした態度で接しましょう。
クライアントと良好な関係を築く
ライター報酬の単価交渉の前に、クライアントと良好な関係を築くことが大事です。
良好な関係を築くのに難しいことは必要ありません。
「連絡はすぐに返す」「お礼を伝える」「謙虚」この3つを意識しましょう。
特に連絡のスピードは重要です。連絡が遅くなると、良い印象を与えません。
自分が納品した時に、クライアントから連絡がこなくなったらどうしますか?相手も同じ気持ちです。
連絡は遅くても1日以内に返信をするようにしましょう。
消費税の増税は、税金の負担が増えるだけでなく収入が増えることにもなります。
「ピンチはチャンス」この機会に消費税の増税を理由に単価交渉をしてはいかがでしょうか。
ライター収入は社会保険の扶養に影響します。副業ライターで社会保険の扶養が気になる方は、詳しくは以下をご確認下さい。
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