人感センサー照明やスマート照明、屋外灯、換気設備などでは、壁のスイッチを普段からONにしておきたい場合があります。しかし、家族や来客が間違えて押したり、子どもやペットが何度も触ったりすることもあるでしょう。
工事をせずに壁スイッチを押しにくくしたい場合は、スイッチの上を覆う「保護カバー」を使う方法があります。
選ぶときに大切なのは、今使っているスイッチのメーカーやシリーズに合っているかを確認することです。また、どのスイッチを覆いたいのか、プレートの形や取り付け方法も確認する必要があります。
なお、保護カバーは、必ずしもスイッチを完全に操作できなくするものではありません。特に子ども対策として使う場合は、開けにくさやロックの仕組みまで確認しましょう。
電気スイッチを押せないようにする方法を用途別に選ぶ
壁スイッチを押されないようにしたい理由によって、適した方法は変わります。
| 困りごと | 第一候補 | 確認すること |
|---|---|---|
| 家族・来客が間違えて押す | 開閉式の保護カバー | 必要なときに開けて操作できるか |
| 子ども・ペットが繰り返し触る | ロック構造や開けにくさを確認した保護カバー | 簡単に開けたり外したりできないか |
| スイッチが壊れている | カバーを付けず修理を相談 | 陥没、ぐらつき、反応不良などがないか |
家族や来客の押し間違いには開閉式カバーが向く
人感センサー照明やスマート照明、屋外灯、24時間換気など、普段は壁スイッチをONにしておきたい設備には、開閉式の保護カバーが使いやすいでしょう。
カバーがスイッチの前にあるため、無意識に押してしまうのを防ぎやすくなります。必要なときはカバーを開けて操作できます。
ただし、開閉式カバーは「絶対にスイッチを押せなくするもの」とは限りません。
また、壁スイッチを常にONにしてよいかどうかは、使用している照明や設備の取扱説明書も確認してください。
子ども対策ではロック構造と開けにくさも確認する
子どもがスイッチを何度も押す場合は、単にカバーが付いているだけでは十分でないことがあります。
次の点を確認しましょう。
- 子どもでも簡単に開けられないか
- ロックする仕組みがあるか
- 部品を簡単に外せないか
- 子どもの手が届く位置か
大人の押し間違いを防ぐための商品が、そのまま子ども向けの安全用品になるとは限りません。
ペットが触る場合も同じで、カバーを開けたり外したりできないかを確認してください。
スイッチニッチについては、以下の記事もご確認ください。
破損や異常があるスイッチはカバーで隠さない
スイッチに次のような異常がある場合は、保護カバーを付けて使い続けないようにします。
- スイッチが陥没している
- 押しても反応しない
- ぐらついている
- 部品が破損している
保護カバーは、正常なスイッチの押し間違いを防ぐためのものです。壊れたスイッチを直すものではありません。
異常がある場合は、電気工事店や有資格者へ相談しましょう。
自宅に合う電気スイッチ保護カバーの選び方
スイッチ用の保護カバーは、見た目だけで選ぶと取り付けられないことがあります。購入前に、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
- メーカーとシリーズ
- 覆いたいスイッチの位置
- プレートの形
- コンセントとの組み合わせ
- 取り付け方法
メーカーとシリーズを確認する
最初に、現在使っている壁スイッチのメーカーとシリーズを確認します。
同じメーカーの商品でも、シリーズが違うと取り付けられない場合があります。
スイッチやプレートに品番が書かれていれば、その番号を使って適合する商品を探すと確実です。
「形が似ているから使えそう」という理由だけで選ばず、メーカーの商品ページやカタログで対応品を確認しましょう。
覆いたい位置に合う品番を選ぶ
次に、どのスイッチを覆いたいのかを確認します。
たとえば、Panasonicのコスモシリーズワイド21・ラウンドには、次のような保護カバーがあります。
| 代表品番 | 覆う位置 | 確認すること |
|---|---|---|
| WTC7951W | 全体 | プレート全体を覆いたいか |
| WTC79512W | ダブルハンドルの上部 | 下側のスイッチは普段操作するか |
| WTC79513W | トリプルハンドルの上部 | ほかのスイッチを操作する必要があるか |
ここで注意したいのが、「1連」という言葉です。
1連は、スイッチのボタンが1個という意味ではありません。壁に付いているプレートの大きさや並び方を表す言葉です。
そのため、商品を選ぶときは「ボタンが何個あるか」だけではなく、「どの位置を覆いたいか」まで確認しましょう。
プレートの形とスイッチ・コンセントの組合せを確認する
壁のプレートには、角が丸いタイプや四角いタイプなどがあります。
見た目が似ていても、シリーズや形が違えば取り付けられないことがあります。
また、1枚のプレートにスイッチとコンセントが一緒に付いている家庭もあります。
Panasonicでは、前述したスイッチ用保護カバー付プレートについて、コンセントと組み合わせて使用しないよう案内しています。
スイッチとコンセントが同じ場所にある場合は、購入前に対応できる商品か確認してください。
横向きコンセントのデメリットについては、以下の記事もご確認ください。
100均で買えるとは限らないため販売状況と適合を確認する
100均で安く済ませたいと考える方もいるでしょう。
しかし、主要な100円ショップの公式オンラインショップを確認した範囲では、壁の照明スイッチを押しにくくする専用カバーは特定できませんでした。
ただし、店舗によって品ぞろえが違う可能性があるため、「100均では販売していない」とまでは断定できません。
100均やホームセンターなどで似た商品を見つけた場合も、価格だけで選ばず、次の点を確認してください。
- 自宅のスイッチに取り付けられるか
- スイッチ全体をきちんと覆えるか
- 取り付け方法が分かるか
- 壁やプレートを傷める可能性がないか
用途が分からない商品や、無理に取り付ける必要がある商品は避けましょう。
賃貸でスイッチ保護カバーを取り付ける前に確認すること
賃貸住宅でも、スイッチ用の保護カバーを使える場合があります。
ただし、壁や設備は借りているものです。取り付ける前に、どこまで自分で作業できるのかを確認しましょう。
カバープレートだけの交換と本体・配線工事を分ける
壁スイッチの作業は、すべて同じではありません。
Panasonicでは、カバープレートの取り付けには電気工事士の資格は不要と説明しています。
一方で、スイッチ本体や内部の配線を扱う作業は別です。
| 作業 | 対応 |
|---|---|
| 説明書に従ってカバープレートだけを交換する | 製品の施工説明書を確認して作業する |
| スイッチ本体や内部の配線を触る | 電気工事店や有資格者へ依頼する |
「カバーを付けるだけ」のつもりでも、作業中にスイッチ本体や配線を外す必要がある場合は、自分で進めないようにしてください。
施工説明書と賃貸借契約・管理会社の条件を確認する
賃貸住宅では、取り付け方法だけでなく、退去するときに元の状態へ戻せるかも確認する必要があります。
特に注意したいのは、次のような取り付け方法です。
- 既存プレートを交換する
- ねじを使う
- 粘着テープや接着材を使う
どこまで認められているかは、賃貸借契約や管理会社によって異なります。
購入前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 現在のスイッチ
- メーカー・シリーズを確認した
- 覆いたい位置を確認した
- プレートの形を確認した
- スイッチとコンセントの組み合わせを確認した
- 購入する商品
- 自宅のスイッチに対応しているか確認した
- 取り付け方法を確認した
- 賃貸住宅の場合
- 賃貸借契約や管理会社のルールを確認した
- 元の状態に戻せるか確認した
電気スイッチを押せないようにするとき避けたい方法
スイッチを押されないようにするためでも、無理な方法を使うのは避けましょう。
保護カバーを取り付ける方法と比べて、壁や設備を傷めたり、必要なときに操作できなくなったりする可能性があります。
プレートやスイッチ本体を外したままにしない
スイッチを押せないようにするために、プレートやスイッチ本体を外したままにする方法はおすすめできません。
プレートを外しても、スイッチのON・OFF機能がなくなるわけではありません。また、内部の部品が見える状態になる場合があります。
押し間違いを防ぎたい場合は、スイッチに合った保護カバーを使いましょう。
テープや家具だけで塞がない
スイッチの上にテープを貼ったり、家具で塞いだりする方法も、長く使う対策には向きません。
テープは粘着剤が残ったり、壁紙やプレートを傷めたりする可能性があります。家具は動かすことがあり、必要なときにスイッチを操作しにくくなります。
継続して対策する場合は、スイッチ用に作られた保護カバーを検討しましょう。
ブレーカーを日常的な誤操作防止に使わない
スイッチを押されないようにする目的で、毎回ブレーカーを切る方法も適していません。
ブレーカーを切ると、その回路につながっているほかの機器まで使えなくなる可能性があります。
壁スイッチの押し間違いを防ぎたいのであれば、スイッチそのものに対策する方が分かりやすいでしょう。
スイッチの移設や配線変更をDIYしない
「スイッチの位置を変えれば触られない」と考える場合もありますが、スイッチの移設や配線変更を自分で行うのは避けましょう。
スイッチ本体や内部の配線を扱う工事が必要な場合は、電気工事店や有資格者へ相談してください。
まとめ
電気スイッチを押せないようにしたい場合は、現在のスイッチに合った保護カバーを取り付ける方法があります。
購入するときは、まずメーカーとシリーズを確認し、次に覆いたいスイッチの位置やプレートの形を確認しましょう。スイッチとコンセントが一緒になっている場合は、対応できる商品かどうかも確認が必要です。
家族や来客の押し間違いを防ぐだけなら、開閉式の保護カバーが使いやすいでしょう。一方、子ども対策では、ロックの仕組みや簡単に開けられないかまで確認する必要があります。
また、スイッチに破損やぐらつきなどがある場合は、カバーで隠さず修理を相談してください。
賃貸住宅では、取り付け方法と原状回復の条件も確認したうえで、自宅のスイッチに合った方法を選びましょう。

