扉のないパントリーがリビングやダイニングから見えて、食品や日用品が並ぶ生活感が気になっていませんか。
パントリーの目隠しは、主に次の3つです。
- カーテン・のれん
- ロールスクリーン
- 扉
選ぶときは、「いつも隠したいのか、来客時だけ隠したいのか」と「1日に何回くらい出入りするのか」を考えます。
冷蔵庫や電子レンジなどの家電を置いている場合は、目隠しによって熱がこもらないかも確認が必要です。
新築で計画中の方は、目隠しを付ける前に、パントリーの入口をどこに向けるかも考えてみましょう。
パントリーの目隠しに関するよくある質問
扉のないパントリーに、あとから扉を付けられますか?
あとから扉を付けられる場合があります。
たとえば「アウトセット引戸」は、壁の外側にレールを付けて扉を動かす方法です。すでに入口ができている場所にも取り付けやすく、リフォームでも使われています。
ただし、すべてのパントリーに付けられるわけではありません。
確認したいのは、主に次の3点です。
- 扉を動かす側に十分な壁があるか
- ねじを固定できる下地が壁の中にあるか
- 入口の幅や高さが合っているか
あとから扉を付けたい場合は、住宅会社やリフォーム会社に現地を見てもらい、取り付けられる方法を確認しましょう。
壁に穴を開けずにパントリーを目隠しできますか?
壁に穴を開けずに目隠しする方法もあります。
手軽なのは、入口に突っ張り棒を付け、カーテンやのれんを掛ける方法です。
ロールスクリーンにも、ねじを使わず突っ張って固定できる商品があります。
ただし、突っ張り棒は取り付け方によって落ちることがあります。
たとえば、次のような場合です。
- 掛ける物が重すぎる
- 突っ張り棒を長く伸ばしすぎている
- 壁が弱い
- 壁の表面に大きな凹凸がある
購入するときは、取り付けられる幅と耐荷重を確認してください。
パントリーの目隠しはカーテン・ロールスクリーン・扉の3つから選ぶ
パントリーの目隠しを選ぶときは、最初に次の2つを考えましょう。
1つ目は、「いつ隠したいか」です。
いつも中を見せたくないのか、来客時だけ隠せればよいのかで、向いている方法が変わります。
2つ目は、「何回出入りするか」です。
何度も出入りする場所では、毎回開け閉めする目隠しが負担になることがあります。
それぞれの違いは次のとおりです。
| 比べること | カーテン・のれん | ロールスクリーン | 扉(引き戸・開き戸) |
|---|---|---|---|
| 隠れ方 | カーテンは閉めれば隠しやすい。のれんは切れ目や下から見えることがある | 下ろせば入口を覆える。取り付け方によって左右にすき間ができることがある | 閉めれば中をしっかり隠しやすい |
| 出入り | 布を寄せたり、のれんをくぐったりするだけ | 出入りするときに上げ下げする | 開け閉めする |
| 取り付け | 突っ張り棒なら工事なしでも付けやすい | ねじで固定するタイプと、突っ張るタイプがある | 基本的に工事が必要 |
| 注意点 | 開けたカーテンが入口を狭くすることがある | 子どもがいる家では操作ひもに注意する | 開き戸は扉を開く場所、引き戸は扉を動かす壁が必要 |
ここから、それぞれが向いているケースを詳しく見ていきます。
出入りのしやすさを優先するならカーテンやのれんを使う
毎日何度もパントリーに入るなら、カーテンやのれんが使いやすいでしょう。
布を手で寄せたり、のれんをくぐったりするだけで出入りできます。
特にのれんは、真ん中の切れ目からそのまま通れるため、開け閉めの手間が少ない方法です。
ただし、切れ目や下の部分から、パントリーの中が見えることがあります。
中をなるべく見せたくないなら、のれんよりカーテンのほうが向いています。
カーテンは入口全体を覆いやすい一方、開けたときに布を横へ寄せるため、その分だけ入口が狭くなります。
選ぶときは、次の点も確認しておきましょう。
- 開けたカーテンが通る邪魔にならないか
- 床に布が付かない長さか
- 汚れたときに洗えるか
「まずは手軽に目隠しを試したい」という場合にも、カーテンやのれんは取り入れやすい方法です。
入口をすっきり見せたいならロールスクリーンを使う
パントリーの入口をすっきり見せたい場合は、ロールスクリーンが候補になります。
使わないときは上に巻き上げられるため、カーテンのように布が入口の横へたまりません。
来客時だけパントリーを隠したい場合にも使いやすいでしょう。
一方で、注意したいことが3つあります。
- 出入りするときに上げ下げが必要
- 取り付ける位置
- 操作用のひもやチェーン
1日に何度もパントリーへ入る家庭では、毎回の操作を面倒に感じることがあります。
また小さな子どもがいる家庭では、ひものないタイプや、安全に配慮された商品を選びましょう。
すでにひも付きの物を使っている場合は、子どもの手が届かない位置にまとめ、近くに踏み台になる家具や物を置かないようにしましょう。
参考:消費者庁「Vol.589 ブラインドやカーテンのひも等による窒息事故に注意しましょう!」
中をしっかり隠したいなら引き戸などの扉を付ける
パントリーの中を普段から見せたくない場合は、扉が向いています。
閉めておけば中が見えにくくなり、ほこりが入りにくくなるのもメリットです。
ただし、毎日何度も使う場合は、開け閉めを面倒に感じることがあります。
扉には、主に開き戸と引き戸があります。
開き戸は手前や奥へ扉を開くため、扉が動く場所に家具や物を置けません。通路が狭い場合は、開けにくくなることもあります。
引き戸は、扉の前に大きなスペースを取りません。
その代わり、扉を横へ動かすための壁が必要です。その壁には、家具や棚を置けない場合があります。
また、床にレールがある引き戸は、レールにほこりやごみがたまりやすくなります。床にレールを付けない吊り戸もあります。
あとから扉を付ける場合は工事が必要になるため、リフォーム会社などに取り付けられる扉を確認しましょう。
パントリーに目隠しを付ける前に確かめる3つのこと
目隠しの種類を決めても、すぐに商品を買うのはおすすめできません。
先に、次の3つを確認しておきましょう。
リビングやダイニングからパントリーの中がどこまで見えるか確かめる
まず、どこまで隠す必要があるのかを確認します。
リビングのソファやダイニングのいすなど、普段過ごしている場所からパントリーを見てみましょう。
玄関からリビングへ入ってくるときに見える場合は、その位置からも確認します。
立ったときだけでなく、座ったときや斜めからの見え方も見てください。
確認すると、「入口全体を隠したい」「上の棚だけ隠れればよい」など、必要な目隠しの大きさが分かります。
来客時だけ気になるのであれば、普段は開けておき、必要なときだけ閉める方法でも十分かもしれません。
まずは実際の見え方を確認してから、目隠しの種類や大きさを決めましょう。
冷蔵庫や家電を置いているなら熱がこもらないか確かめる
パントリーに冷蔵庫や電子レンジなどを置いている場合は、目隠しを付けても問題がないか確認しましょう。
冷蔵庫は運転中に熱を出します。その熱を逃がすため、本体の上や横などに一定のすき間が必要です。
必要な広さは冷蔵庫によって違います。取扱説明書を確認してください。
特に扉を付けてパントリーを閉め切る場合は、室内に熱がこもらないか注意が必要です。
冷蔵庫だけでなく、電子レンジなどの家電にも、周りに必要な空間が決められていることがあります。
家電を置いている場合は、
- 家電の取扱説明書を確認する
- 必要なすき間を確保する
- 扉などで閉め切る場合は換気方法を住宅会社や施工会社に確認する
という順番で考えるとよいでしょう。
冷蔵庫を隠す方法については、以下の記事も参考にしてください。
入口のサイズを測り目隠しを付ける場所を決める
必要な目隠しの大きさが分かったら、パントリーの入口を測ります。
幅と高さは、1か所だけではなく、上・中央・下など複数の場所で測ると安心です。
次に、どこへ取り付けるのかを決めます。
たとえばロールスクリーンなら、
- 入口の枠の内側に付ける
- 枠の外側に付け、入口より広く隠す
といった方法があります。
商品によって必要な寸法が違うため、購入前にメーカーの採寸方法を確認してください。
ねじで取り付ける場合は、壁や天井にねじを固定できるかも確認が必要です。
カーテンの場合は、開けたときの布が通り道を狭くしないかも見ておきましょう。
- 見える範囲を確認する
- 入口を測る
- 商品の採寸方法を確認する
という順番で進めると、サイズ選びの失敗を減らせます。
新築でパントリーをつくるなら目隠しより先に入口の向きを考える
新築でこれから間取りを決める場合は、目隠しを何にするかより先に、パントリーの入口がどこから見えるかを考えてみましょう。
入口の位置を工夫すれば、扉やカーテンを付けなくても、中を見えにくくできる場合があります。
入口がリビングから見えない向きなら扉なしでも中は見えにくい
パントリーの入口が、リビングやダイニングから正面に見えない位置にあれば、目隠しがなくても中は見えにくくなります。
扉を付けなければ、毎回開け閉めする必要もありません。
図面を見るときは、パントリーだけを見るのではなく、
- ソファに座った場所
- ダイニングテーブル
- キッチン
- 玄関からリビングへ入る場所
などから、入口がどう見えるかを考えてみましょう。
わが家は、冷蔵庫を置いているパントリーに扉も目隠しも付けていません。
パントリーの入口がリビングから見えない向きにあるため、ソファやダイニングから中はほとんど見えません。実際に暮らしていても、扉がないことで特に不便を感じていません。
どの位置なら見えにくいかは間取りによって違うため、図面の段階で生活する場所からの見え方を確認してみてください。
扉やロールスクリーンを付けるなら棚やスイッチとぶつからないか図面で確かめる
新築時から扉やロールスクリーンを付ける予定なら、取り付ける場所の周りも確認しておきましょう。
開き戸なら、扉を開いたときに何とぶつかるかを見ます。
引き戸なら、扉を横へ動かす壁にスイッチやコンセント、棚などがないか確認します。
ロールスクリーンなら、入口の上に本体を取り付けられる場所があるか確認しましょう。
特に注意したいのが、照明のスイッチやコンセントです。
扉を開いたときに隠れてしまったり、家具を置きたい場所と重なったりすると、入居後に使いにくくなることがあります。
今すぐ目隠しを付ける予定がなくても、「将来ロールスクリーンやカーテンを付けるかもしれない」と考えているなら、取り付ける予定の場所に下地を入れられるか住宅会社へ相談しておく方法もあります。
パントリーの棚の奥行きや通路の広さについては、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
パントリーの目隠しは、主にカーテン・のれん、ロールスクリーン、扉の3つから選びます。
よく出入りするならカーテンやのれん、来客時など必要なときだけ隠したいならロールスクリーン、普段からしっかり中を隠したいなら扉が候補になります。
入居後に目隠しを付ける場合は、次の順番で考えると選びやすくなります。
- リビングやダイニングから、どこまで見えるか確認する
- いつ隠したいか、何回出入りするかを考える
- カーテン・ロールスクリーン・扉から方法を選ぶ
- 入口の幅と高さを測る
- 家電がある場合は、放熱や換気も確認する
新築で計画している場合は、目隠しを付ける前に、パントリーの入口をリビングやダイニングから見えにくい位置にできないか考えてみましょう。
入口の向きを工夫できれば、目隠しそのものが必要なくなることもあります。

