玄関入ってすぐリビングのレイアウトは失敗するとプライバシーを損ないます。
普段は気にならなくても来客時や宅急便が届いた時、玄関からリビングに入るドアを開けっぱなしにしておくと「部屋が丸見え」なんてことは珍しくありません。
さらに収納スペースが減り、外のゴミやホコリが入るデメリットがあります。
この記事では玄関入ってすぐリビングが見えるレイアウトの注意点と対策をご紹介します。
玄関入ってすぐリビングのレイアウト例
玄関入ってすぐリビングのレイアウトは大きく分けて、二通りあります。
玄関入ってすぐリビングのレイアウト
- 玄関入ってすぐリビングが見える
- 玄関とリビングの間に仕切り
玄関入ってすぐリビングが見える
玄関入ってすぐリビングが見えるレイアウトは、玄関とリビングの間に間仕切りや扉がなくすぐにリビングが目に入ります。
このレイアウトの特徴は動線がよく、買い出ししてきた食材や洗剤などをしまうのも楽ですし、仕切りもないのでお掃除も楽です。
また外から帰宅してすぐに家族の顔を見ることができ、子育て家族には嬉しいです。
玄関とリビングの間に仕切り
玄関とリビングの間に間仕切りなどで仕切りをしてあるレイアウトはパーテーションで仕切りをしたり、スライド式の扉を設置します。
パーテーションや間仕切りにもいろいろなタイプがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
こちらはちょっとした来客の時に、プライベートな空間を直接見られてしまうのを防ぐことが可能です。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトにする5つのメリット
玄関入ってすぐリビングのレイアウトは以下です。
玄関入ってすぐリビングのメリット
- 開放感のあるリビングが広がる
- 間取りの自由度が増える
- ロボット掃除機も掃除しやすい
- 見られる意識でリビングがキレイになる
- 仕切りや壁が少なくなりコストが下がる
開放感のあるリビングが広がる
玄関入ってすぐ広い空間が広がっているのは、とても開放感があります。
今はリビングダイニングキッチンと一つになっているところが多く、すべてがワンフロアに集まりお部屋が実際よりも広く見えます。
来客の多い方には、玄関入ってすぐリビングの間取りはおすすめです。
間取りの自由度が増える
廊下やホールがない分、リビングやほかの部屋の面積を広くとることができます。
リビングを広くしたいあまりトイレや洗面所を狭くしすぎると、使う時に不便に感じることがあります。
土地は限られているので、スペースが有効に使えるのは嬉しいです。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトは設計の自由度も増え、空間演出の希望も実現しやすく他の家にはないオリジナリティを出したい方には向いています。
ロボット掃除機も掃除しやすい
玄関とリビングの仕切りがないので、動線がよくお掃除もしやすいです。
ロボット掃除機も部屋を移動させなくてもよいので、ボタン一つ押すだけで掃除機をかける手間が省けます。
他の家事をしながらロボット掃除機をかける人も多いので、作業を中断させることもなく掃除が終わるのはとっても楽です。
趣味や家事育児、仕事に忙しい人はとても助かります。
見られる意識でリビングがキレイになる
一般的な玄関ホールや廊下のある作りとは違い玄関入ってすぐにリビングを見られてしまうので、散らかしているところを外から見られてしまいます。
急な来客が来てもあわてないように、常にリビングを整理整頓し綺麗に保つよう意識することができるようになります。
人に見られる機会がないと、なかなか片付けや掃除が進まないという方には向いています。
仕切りや壁が少なくなりコストが下がる
注文住宅では仕切りや壁・扉にも一個一個コストがかかってしまいますが、仕切りや壁がないことでその分コストを下げることができます。
マイホームを購入する時は思ったよりも費用が何かとかかりますので、デザイン性もあり、コストも抑えられるのは嬉しいです。
浮いた予算をインテリアや家具に使えば、一層楽しいお部屋作りができるようになります。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトにする5つデメリット
玄関入ってすぐリビングのレイアウトのデメリットは以下です。
玄関入ってすぐリビングのデメリット
- 外からリビングが丸見え
- 冷暖房効率が下がる
- 収納スペースが減る
- 玄関の匂いがリビングに入る
- 外のゴミやホコリが入ってくる
外からリビングが丸見え
玄関入ってすぐリビングの最大のデメリットは外からリビングが、丸見えになってしまうことです。
玄関を開けただけで、家の前を通行している人にもリビングが見えてしまうこともあります。
ちょっとしたことでも、家族がくつろいでいる空間が丸見えになってしまいます。
プライベートな空間を他人にみられるのは気持ちのいいものではないです。
あまり他人に家の様子を知られたくない人にはおすすめできません。
リビングの大きな窓も、外から丸見えになる恐れがあります。
冷暖房効率が下がる
玄関からの外気が直接リビングに入ってきてしまいますので、夏はせっかく冷房で冷やした部屋が玄関を開けるたびに温度が上がってしまいます。
冬は温めた部屋に、北風がビューっと入ってきたりすることも珍しくありません。
食品や、ガソリンなどの燃料の値上げが相次ぐ中で、電気代やガス代も値上げされています。
その中でも電気代は過去5年間で最高の高水準となり、冷暖房費が余計にかかってしまうのはとても痛いです。
収納スペースが減る
リビングと玄関を一体化させると、シューズクロークやコートなどを掛けるクローゼットなど、収納スペースが作りづらくなります。
海外では玄関で靴を脱がないところもありますが、日本では靴を部屋の中で履くことはなかなかありません。
靴やコートをたくさんお持ちの方ですと、この点は大きな問題です。
玄関にどれぐらいの収納を備え付けたいか、あらかじめ考えておくとよいです。
土間収納について詳しくは、以下の記事で確認できます。
玄関の匂いがリビングに入る
夏場は玄関の靴の臭いがリビングに流れ込み、リビングのエアコンの効果が低下する可能性があります。
冬場は逆に、玄関からの冷気がリビングに流れ込み、寒さが増します。
外のゴミやホコリが入ってくる
玄関とリビングが直結しているため、ドアの開閉により外気がリビングに流入しやすいです。
春や秋などの穏やかな季節は問題ないかもしれませんが、夏の暑さや冬の寒さの時には望ましくないこともあります。
廊下のない家について詳しくは、以下の記事で確認できます。
玄関からリビングが見える場合の5つの対策
玄関からリビングが見える場合の対策
- パーテンションで仕切りをする
- スライド式の扉を設置する
- 宅配ボックスを設置する
- 収納豊富な家具を設置する
- 玄関周りをおしゃれにして気をそらす
パーテンションで仕切りをする
パーテンションは玄関とリビングの間におしゃれな区切りを設ける効果的な方法です。
ポストカードやドライフラワーを飾ることで、視線をリビングからパーテーションへと誘導できます。
これにより、リビングのプライバシーを守りつつ、玄関にもデザイン的な価値を加えることができます。
スライド式の扉を設置する
スライド式の扉はスペースを有効活用しながら、玄関とリビングを簡単に仕切ることができます。
たとえば、天井まで届く大きな棚を仕切りとして使用し、ライブラリーとしても利用することで、空間に彩りと機能性をもたらします。
宅配ボックスを設置する
宅配ボックスの設置は、玄関からの視線をそらすのに役立ちます。
さらに、宅配物の受け取りをもっと便利にするための実用的な解決策となります。
収納豊富な家具を設置する
収納豊富な家具を設置することで、玄関とリビングの間に目隠しとして機能させることが可能です。
たとえば、天井突っ張り式の木板ラダーラックを使用すると、玄関からの目隠しになるように設置でき、小物を置いたり、帽子やカバンを掛けたりすることもできます。
玄関周りをおしゃれにして気をそらす
玄関周りをおしゃれにすることで、訪問者の視線をリビングではなく、玄関のデザインに注目しやすいです。
美しい植物やスタンドミラーなどを配置することで、玄関を魅力的なスペースに変えることができます。
玄関入ってすぐリビングが見えるレイアウトの気になるQ&A
玄関入ってすぐリビングのレイアウトが向いている人は?
リビングを広く使いたい、自由な間取りにしたい人に向いています。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトが向いていない人は?
外からや来客時にリビング見えることに抵抗がある人には向いていません。
またファミリークローゼットやシューズクロークを設置したい人は、設置できない可能性があります。
玄関入ってすぐリビングが見えるレイアウトのまとめ
玄関入ってすぐリビングのレイアウトは、玄関入ってすぐリビングが見えるケースと玄関とリビングの間に仕切りケースの2通りです。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトは、開放感のあるリビングが広がるや間取りの自由度が増えるなどのメリットがあります。
しかし、外からリビングが丸見え、冷暖房効率が下がるなどのデメリットがあります。
パーテンションで仕切るなどの対策をして、ステキなマイホームにしましょう。