「理想のマイホームを見つけ、夢にまで見た新生活」と、わくわくしながら建売住宅の内覧に行ったら「すでに売約済みだった」そんな経験はないでしょうか。「もう少し早く決断していれば」と悔やんでも悔やみきれませんよね。
せっかく気に入った物件を逃してしまった時、すぐに諦めてしまうのは、まだ早いかもしれません。実は、先に購入希望者がいても、諦めずに交渉を続けて、希望の物件を手に入れられる可能性もあるんです。
「えっ?本当?!」と驚かれた方もいるのではないでしょうか。ですが、状況によっては難しいケースもあります。また、購入を諦めた方が良い場合もあるでしょう。
焦って別の物件に飛びついてしまうと、後から「やっぱりあの物件の方が良かった…」と後悔する可能性も。そうなってしまっては、元も子もありません。
一体どうすれば、後悔のない選択ができるのでしょうか?
この記事では、狙っていた建売住宅を先に買われてしまった時にできること、やってはいけないこと、そして後悔しないためのポイントをわかりやすく解説していきます。「どうしても諦めたくない!」という方も、「もうすでに諦めモード…」という方も、ぜひこの記事を参考にして後悔のない住宅購入を実現しましょう。
狙っていた建売が先に買われたときにできること
マイホーム購入は人生の大きな決断。特に狙っていた建売住宅が先に買われてしまうと、大きな落胆を感じるものです。しかし、そんなときでもできることがいくつかあります。
失敗を次の成功へとつなげるためのポイントを押さえ、後悔を減らす行動を取りましょう。
キャンセルを待つ
狙っていた物件が他の買い手に取られてしまった場合、そのまま取引が完了するとは限りません。住宅ローン審査が通らなかったり、買い手の都合で契約がキャンセルされることも珍しくありません。
こうしたケースに備え、不動産会社に定期的に連絡を取るとよいでしょう。キャンセル待ちをするときは、物件の状況に関する最新情報を逃さないようにすることが大切です。
たとえば、条件が合えばすぐ購入できる準備を整えておけば、不動産会社も優先的に連絡をくれることがあります。また、予めローン審査を通しておくと、さらにスムーズです。こうした心構えが、キャンセル物件を手に入れる鍵となるでしょう。
落ち込まずに気持ちを切り替える
家が他人に買われてしまったことはショックですが、気持ちを切り替えるのも重要です。新しい物件に目を向けることで、思いがけない素晴らしい出会いがあるかもしれません。
焦って行動するよりも、もう一度希望条件を見直し、優先順位を整理しましょう。
たとえば、「本当に必要な条件は何か」を再確認してみると、意外と幅広い選択肢が見つかることもあります。気持ちを前向きに保つことで、新しい物件探しが楽しくなることもあるのです。
売れた理由を不動産会社に聞く
なぜその物件が人気だったのか、直接不動産会社に尋ねてみましょう。具体的な理由が分かれば、次回の物件選びに役立てることができます。
たとえば、立地の魅力や価格の妥当性、設備の充実度など、売れた理由を分析することで、より現実的な視点で物件を探すことができるようになります。
次の物件を探す際、売れた物件の特徴を基準にすることで、狙い目の物件を見つけやすくなります。さらに、人気エリアや条件に関する知識を得ることも可能です。
少し時間を置く
物件探しに疲れを感じたら、少し間を置いてみるのも効果的です。時間を置くことで冷静さを取り戻し、より的確な判断ができるようになります。
また、不動産市場は日々変動しているため、新たな物件が出てくる可能性もあります。リフレッシュするために、不動産以外のことに時間を使うのもよい方法です。
気持ちを落ち着けてから再び物件探しを始めれば、より良い決断を下せるでしょう。
注文住宅を検討する
狙っていた建売が買えなかった場合、思い切って注文住宅に切り替えるのも一つの選択肢です。注文住宅は費用が高いというイメージがありますが、設計や仕様を自由に決められる分、妥協を最小限に抑えられます。
たとえば、自分のライフスタイルに合った間取りやデザインを選べるため、建売では得られない満足感が得られる可能性があります。
また、土地探しから始めるため、エリアの選択肢も広がります。建売の選択肢が限られている場合でも、注文住宅なら理想のマイホームを手に入れる道が開けるでしょう。
狙っていた建売が先に買われたときにしてはいけないこと
お気に入りの建売物件が売れてしまったとき、「どうしてもっと早く決断しなかったのだろう」と後悔することがあります。
しかし、このような状況に陥った際、感情的になってしまうと冷静な判断を失いがちです。
ここでは、そうしたときにやってはいけない行動を詳しく解説します。同じ失敗を繰り返さないために、落ち着いて適切な次の一手を選びましょう。
焦ってすぐに別の物件を決めてしまう
狙っていた物件が買われた後、失ったものを埋めようと急いで別の物件を選ぶのは避けるべきです。急いで決めた場合、物件の詳細を十分に確認せずに購入を進めてしまうリスクがあります。
たとえば、立地条件や周辺環境、築年数、修繕の必要性などが後から問題になることがあります。購入後に「ここではなく、もっと良い物件を待つべきだった」と感じる可能性も高いです。
次の物件を探す際は、冷静に自分の条件を再確認し、選択肢を慎重に比較検討しましょう。急ぎたくなる気持ちを抑え、複数の物件を見てから判断することが大切です。
納得して決断することで、後悔を減らすことができます。
妥協しすぎる
次の物件を選ぶ際、失敗を恐れるあまり、自分の希望条件を極端に下げてしまうことも危険です。
たとえば、駅から遠い物件や、家族構成に合わない間取りの物件を選ぶと、将来的に住み心地の悪さを感じることがあるでしょう。
妥協点を見つけることは大切ですが、最低限譲れない条件をリストアップしておくことが重要です。たとえば、通勤や通学の利便性、周辺の治安、予算の範囲などを具体的に書き出すことで、自分たちが本当に求めるものが明確になります。
そのうえで、他の物件をじっくり探す時間を持つと、満足度の高い選択が可能です。
予算を大幅に超えた物件に手を出す
気に入った物件が先に買われてしまうと、「少し予算を上げれば手に入る物件があるかも」と考えがちですが、これも注意が必要です。購入後のローン返済が家計を圧迫し、生活の質が低下する可能性があります。
特に不動産会社が「これ以上良い物件はない」と強調してきた場合、冷静に自分の収入や支出を見直し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
家を購入した後も安心して暮らせるよう、資金計画を慎重に見直してください。
不動産会社に強く当たる
悔しさのあまり、不動産会社に感情的に不満をぶつけるのは避けましょう。たとえ担当者に非がある場合でも、冷静さを失うと信頼関係が壊れるだけでなく、今後のサポートが受けづらくなる可能性があります。
担当者とは建設的な会話を心がけ、次に良い物件が出た際にすぐ情報を提供してもらえるような関係を築くことが重要です。
また、購入を急ぐのではなく、キャンセル待ちの可能性などを相談してみるのも一つの方法です。
物件購入を諦める
お気に入りの物件を逃したことで、購入そのものを諦めてしまうのは非常にもったいない選択です。不動産市場では、新しい物件が常に出てきます。
いったん計画を中断してリフレッシュし、次のチャンスを待つことで、もっと条件に合う物件に出会える可能性があります。
計画を諦めず、必要であれば専門家の意見を参考にすることで、前向きな気持ちで新しい選択肢を探しましょう。焦らずに納得できる物件を見つけることが、後悔しない購入につながります。
次は物件取られた悔しいと後悔しないためのポイント
「気に入った物件が目の前で他の人に取られてしまった」という瞬間は誰しもが経験したくないものです。この悔しい気持ちを二度と味わいたくない方のために、後悔しない物件選びのコツをお伝えします。
ここでは、取られた悔しさを次回の成功につなげるためのポイントを詳しく解説します。
気になる物件を見つけたらすぐに行動する
物件選びはスピードが命。気に入った物件を見つけたら、すぐに問い合わせや内見予約をすることが大切です。
不動産市場では、複数の人が同時に狙う人気物件が数多くあります。掲載後すぐに埋まるケースも珍しくありません。
例えば、ポータルサイトに掲載される情報はリアルタイムではなく、情報反映にラグがあるため、最新情報を掴むには直接不動産会社に連絡するのが有効です。
また、「内見予約をしたけど、その間に他の人に取られてしまった」という状況を防ぐには、予約から決断までのタイミングを意識しましょう。
さらに、事前に必要書類や資金計画を準備しておくと、決断をスムーズに進められます。行動力を持つことで、他の購入希望者に先を越されるリスクを減らせます。
絶対に譲れない条件を明確にする
理想の物件を確保するには、まず自分が絶対に譲れない条件を明確にすることが重要です。これにより、複数の物件を見ても迷うことなく判断できます。
例えば、日当たり、通勤時間、学校区などの条件は人によって異なりますが、それぞれの優先順位をあらかじめ決めておくと、短時間で判断しやすくなります。
また、予算を超えずに条件を満たす方法を探すことで、後悔のリスクも軽減できます。これを踏まえ、妥協点を見つけるのも一つの手です。
妥協点を見つける
理想の物件が取られてしまった場合でも、新たな物件を探す際には妥協点を見つけることが大切です。全ての条件を満たす物件を探すのは現実的ではありませんが、優先順位の低い条件を見直すことで選択肢が広がります。
例えば、「広さ」よりも「駅からの距離」を重視する、もしくは「新築」にこだわらず中古物件を視野に入れるなど。柔軟な視点を持つことで、理想に近い選択ができるようになります。
複数の物件を見る
一つの物件に固執せず、複数の候補を検討することで、選択肢が広がり、次のチャンスを掴む可能性が高まります。不動産会社と相談しながら、希望に合う複数の物件を提示してもらいましょう。
同じエリアで複数の物件を見ると、周辺環境や価格相場も把握できるため、より納得のいく選択ができます。比較する中で、新たな発見や「意外とこれもいい」と感じる要素が見つかることもあります。
不動産会社とこまめに連絡を取る
物件選びの成功のカギは、不動産会社との良好な関係です。こまめな連絡や要望の伝達によって、最新情報を早く入手できます。
不動産会社の担当者と良い関係を築けば、未公開物件を紹介してもらえることもあります。
例えば、「この条件の物件があればすぐに連絡をください」と具体的に伝えるだけで、担当者の意識も変わります。信頼関係を築き、協力して物件探しを進めることが成功の近道です。
営業マンが建売の契約を急がせる理由と対策
建売住宅を探していると、営業マンに「早く決めた方がいい」と急かされる場面に遭遇することがあります。このような場面に冷静に対応し、後悔のない判断をするためには、その理由を理解し、適切な対策を知ることが重要です。
売主が急かすケースは少ない
一般的に、売主側が「すぐに売らなければならない」と考える場合、価格を下げることが多いです。値引きが一切なく契約を急かされる場合は、営業マンの都合である可能性が高いです。
この点を認識すると、「本当に急ぐ必要があるのか?」と冷静に考える余裕が生まれます。
たとえば、売主が本当に急いでいる場合、数十万円の値引きやオプションサービスの追加を提案してくることがよくあります。それがない場合、「急ぐ必要はない」と判断できるかもしれません。
このような背景を知っていると、営業マンの言葉に流されにくくなります。
売上目標を達成したいから
営業マンには、月間や四半期ごとに売上目標が設定されている場合があります。契約を急ぐ背景には「目標達成へのプレッシャー」があることが多いです。
この点を理解していると、「自分のペースで決めても良い」と感じられるはずです。
「今月中に契約していただければ特典があります」といった誘い文句には、営業マンの事情が反映されていることが少なくありません。このような場合、特典がどの程度自分にとって重要かを考えた上で判断するのがよいでしょう。
早く次の顧客に対応したいから
営業マンは限られた時間の中で複数の顧客を対応しなければならないため、一件の契約に時間をかけすぎたくないと考えることがあります。急いで契約を促す場面も少なくありません。
こうした場合でも、「十分に検討したい」という意思を伝えることが重要です。
例えば、「家族と相談したいので時間が欲しい」と具体的な理由を説明すれば、ほとんどの営業マンは理解してくれるでしょう。それでも急かす場合、その営業マンとの信頼関係を見直すきっかけとするべきかもしれません。
まとめ
気に入った物件を目の前で取られる悔しさは、誰もが避けたい経験です。その悔しい思いを次回の成功に繋げるためには、素早い行動や計画的な準備が重要です。
気になる物件を見つけたらすぐに問い合わせや内見予約を行い、迅速な判断を心がけましょう。
また、事前に譲れない条件を明確にし、資金計画や必要書類を整えておくことで、競争に勝つ確率が上がります。さらに、理想をすべて叶える物件がない場合は、優先順位の低い条件を見直し妥協点を探ることが大切です。
一つの物件に固執せず、複数の候補を比較することで、新たな発見や選択肢が広がるでしょう。不動産会社とのこまめな連絡も成功のカギです。
具体的な希望を伝え、信頼関係を築くことで、未公開物件の紹介や最新情報の提供が期待できます。
これらのポイントを実践することで、物件選びでの後悔を減らし、理想の住まいを手に入れる可能性が高まります。準備と行動力を大切に、次のチャンスを掴みましょう。