子供が小さい頃は男女でも子供部屋は1つにしたくなります。
1つの部屋だと、広く使え一緒に寝ることができます。
しかし、将来のことを考えると、最初から別々の部屋にした方がいいのかと悩みませんか?
私も同じように悩んだ一人です。
結論から言うと、子供部屋の仕切りは後でわけることにしました。
後で子供部屋の仕切りを男女わけた場合の、メリットとデメリットは以下です。
メリット | デメリット |
・子供部屋が広くなる ・住宅の建設費用が安くなる ・子供たちだけで寝る |
・子供部屋を仕切る工事が必要 ・家具やエアコンの設置費用がかかる |
後で子供部屋の仕切りを男女で分けるメリット
ここでは後で子供部屋の仕切りを男女で分けるメリットをご紹介します。
子供部屋が広くなる
後で仕切りを設ける最大のメリットは、何と言っても広さを確保できることです。
最近の子供部屋は「5畳程度の狭い部屋でもかまわない」と、広さが縮小傾向にあります。
その一方で「就学前までの数年はやんちゃざかり。広い部屋で遊ばせたい。」という声も根強いです。
そうなると、後で仕切りを設けるという間取りはピッタリです。
広い子供部屋で小さな子どもがのびのび遊ぶ姿は、とても微笑ましいものです。
住宅の建設費用が安くなる
仕切りを作らないので、施工と建材にかかる費用が安くなります。
予算オーバーしそうな方にとっては、大きなメリットとなります。
子供部屋の仕切りを無しにすると、10〜20万円前後のコストカットが見込めます。
建設費用はハウスメーカーによって違うため、大体の値段を聞いてうまく減額調整の手段にしてみてください。
子供たちだけで寝る
子供をいつから一人で寝させるかという問題も、とても悩ましいです。
最初から一人で寝るより、兄弟で一緒にチャレンジすれば成功率も高くなります。
「最初から仕切りをして、2人一緒に片方の部屋に寝ればいいのでは?」と考えますが、子供部屋は1部屋を狭く設定するのが主流です。
ベッドを2つ並べるのは難しく、狭いと感じるでしょう。
また、一人寝を開始する時期は早い方がおすすめです。
開始時期が小学校中学年くらいまで伸びると、両親と同室で寝ることに慣れてしまいます。
せっかく子供部屋を作るのですから、子供の成長のためにしっかり役立てたいです。
後で子供部屋の仕切りを男女で分けるデメリット
子供部屋の仕切りをあとで分ける場合、どのようなデメリットがあるでしょうか。
ここでは後で子供部屋を仕切るデメリットについて、ご紹介します。
子供部屋を仕切る工事が必要
数年後に改めて仕切りを作るとなると、工事が発生します。
建設した時は建設費用を抑えられますが後で仕切る場合、住宅ローンとは別に工事費を捻出しなければなりません。
日々の生活費プラスアルファで工事費を捻出するのは子育て世代にとって高いハードルです。
費用面のことも忘れずにしっかり計画をしましょう。
家具やエアコンの設置費用がかかる
追加の設備とその設置費用も考えておくべきです。
1つだった部屋を2つにするわけですから家具やエアコンも、もう1つずつ必要になります。
勉強机やソファ、カーペットなどの家具関連は地味に出費がかさみます。
エアコンは設置費も含め10万円前後の費用が相場、先ほどの工事費と合わせて予算の確保が必要です。
男女別々の部屋にするタイミング
では、仕切りを設けるのは、いつがいいのでしょうか。
パターン別で考えていきましょう。
小学校に入る頃
「自立心を育む」という考えで子供部屋の仕切りは、小学校に入るタイミングを選ぶ方は多いです。
「自分だけの空間を、自分で管理」小学生から衣類やおもちゃの管理する訓練を始めるのは、本人達の将来の糧になります。
また、男女の兄弟は、小さいうちから遊び方がバラバラだったりします。
上の子の作業を、下の子に邪魔されて毎日喧嘩…なんてことも。
特に3歳以上の年の差兄弟は、遊び方が結構違ってきます。
上の子が安らげる空間を確保するためにも個室を是非活用したいところです。
思春期に入る頃
プライバシーの配慮に最大限、努めたいのが思春期です。
男女の兄弟は、その必要性を特に強く感じます。
思春期の始まりは約11歳からと言われ、子供の「自立したい」という欲求が高まる時期です。
親や兄弟と離れて、自分と向き合う時間と空間が必要不可欠ではないでしょうか。
また、思春期は友達との繋がりをとても重視する年頃です。
友人を招き、同性同士で会話がはずむでしょう。
もう一人の子供が、部屋を使いづらい…なんてことは避けたいものです。
受験勉強がはじまる頃
後から仕切りをするのなら、遅くともこの受験勉強がはじまるタイミングでしょう。
受験勉強中は1分1秒でも勉強に集中できる空間が必要です。
夜遅くまたは朝早くに勉強をしたいときも、部屋の照明や気配に気を使ってしまいます。
受験生は何かとデリケートな心情にあります。
小さなストレスが大きな不満にならないためにも、お互いのペースで過ごせる個室が必須です。
打ち合わせの時に考える対策
子供部屋の仕切りを後で分けるためには、事前に対策が必要です。
ドアは2枚
ドアは仕切り後それぞれの入り口が必要になるので、2枚確保しましょう。
その他にはクローゼット、窓、それぞれ仕切りをした時に平等になるように2つずつ設けましょう。
エアコンや照明の場所
どこに仕切りの壁を設けるかを、具体的に決定しましょう。
ポイント
・壁の位置とスイッチが被らない
・照明の場所は仕切り後、センターになるように設置
・コンセントは偏らないように
上記以外に2つのエアコンの位置も決めておくといいです。
室外に繋がるスリーブ(穴)の場所、エアコン本体のサイズも把握しましょう。
また室外機は、2階ではなく1階に取り付けなければならない場合もあるので注意が必要です。
カーテンの位置
仕切り予定の壁の近くに窓を配置したとします。
窓の位置は問題ないものの、うっかりカーテンレールが仕切りの壁と干渉してしまった事例があります。
取り外さなければならず、壁に余計な穴が残ってしまうことになるので注意してください。
まとめ
後で子供部屋を仕切りで分けるメリットとデメリットは以下があります。
メリット | デメリット |
・子供部屋が広くなる ・住宅の建設費用が安くなる ・子供たちだけで寝る |
・子供部屋を仕切る工事が必要 ・家具やエアコンの設置費用がかかる |
仕切りを設ける時期は小学生になってから、思春期を迎えたころ、受験生になったときの3パターンを目安にしてみてください。
男女の兄弟なので、思春期のプライバシー確保は特に大切にしてあげたいです。
いざ仕切りで分けるときは、仕切り予定の位置、家具やエアコンなどの配置を正確にイメージしておくのがポイントです。
仕切りを設けた後に「しまった!」というハプニングの対策ができます。