「100坪の広さを身近なものに例えると、なにがあるのだろう」「家を建てるデメリットはなんだろう」と、悩んでいないでしょうか。100坪の広さの土地を例えると、以下が挙げられます。
ポイント
- 約縦18.2メートル×横18.2メートルの正方形の広さ
- 女性が約56秒で1周できる広さ
- コンビニ約2店舗分の広さ
100坪の広さの土地は、賃貸併用住宅や駐車場経営などに活用できます。
この記事では、100坪の広さの土地について解説します。活用方法や家を建てるデメリットについても、分かる内容になっています。
100坪の広さを例えると?
「100坪ってどれくらいの広さなんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?数字だけ見てもピンとこないです。ここでは、100坪という広さを、身近なものに例えて解説します。
約縦18.2メートル×横18.2メートルの正方形の広さ
100坪は約330平方メートルなので、正方形にすると縦と横が約18.2メートルの広さです。
学校のプールを思い浮かべてみてください。25メートルプールは、だいたい縦25メートル×横15メートルくらいの大きさです。100坪の正方形は、プールの長辺よりも少し短く、幅はプールの約1.2倍の長さになります。
つまり、100坪の土地があれば、25メートルプールよりも少し小さめの正方形の土地が手に入るということです。
女性が約56秒で1周できる広さ
一般的な女性の歩幅は約60センチ、歩く速度は分速約80メートルと言われています。これをもとに計算すると、女性が100坪の土地の周りを1周するのにかかる時間は約56秒です。
コンビニ約2店舗分の広さ
コンビニの店舗面積は40坪~60坪前後と言われています。100坪をコンビニの店舗で表すと約2店舗分の広さです。コンビニに行くときに確認すると、建物の広さを具体的にイメージしやすいでしょう。
参考:LAWSON「出店ガイドライン」
100坪の広さの土地は例えば何に活用できる?
100坪の広さの土地は、さまざまなことに活用できます。具体的には、以下があげられます。
ポイント
- 賃貸併用住宅
- 駐車場経営
- 戸建賃貸経営
- 賃貸アパート経営
- 商業施設経営
賃貸併用住宅
100坪の土地があれば、 自分だけの理想の住まいと安定収入を同時に手に入れることもできます。
賃貸併用住宅とは、一部分を賃貸スペースとして貸し出し、残りの部分を自分で住むための住宅のことです。これなら、毎月のローン返済も家賃収入でカバーできるかもしれません。
例えば、1階部分を賃貸アパート、2階と3階部分を自宅にすることもできます。広い庭があれば、入居者専用のBBQスペースを作ったりドッグランを作ったりして付加価値を高めることも可能です。
賃貸併用住宅は、 将来の年金対策にもなります。住宅ローンを完済すれば、家賃収入がそのまま老後の生活費になります。
また、相続税対策にも有効です。賃貸部分は貸家建付地として評価額が下がるため、相続税を軽減できます。
駐車場経営
土地活用と聞くと、何か大きな建物を建てなければいけないと思っていないでしょうか。実は、100坪の土地があれば駐車場経営も可能です。初期費用が比較的安く、土地の形状に合わせた柔軟な運営ができます。
例えば、駅近の土地であれば、通勤や通学で利用する人向けの月極駐車場がおすすめです。また、観光地に近い土地であれば、観光客向けの駐車場として活用できます。最近では、カーシェアリングや電気自動車充電ステーションとの併設も人気です。
駐車場経営は、安定収入を得られるだけでなく、管理も比較的簡単です。さらに、将来的に他の用途への転用も容易なので、土地活用の第一歩としてもおすすめです。
戸建賃貸経営
100坪の土地があれば、2〜3棟の戸建住宅を建てることができます。戸建賃貸はファミリー層を中心に人気があり、家賃も高めに設定できる傾向があります。
例えば、郊外の閑静な住宅街にはおしゃれな戸建賃貸を建ててみましょう。広い庭付きの戸建住宅は、子育て中のファミリー層に喜ばれます。ペット可物件にすれば、さらに需要が高まるでしょう。
戸建賃貸経営は、 高収入を期待できるだけでなく、入居者の定着率も高い傾向があります。また、将来的に売却することもできるので、資産価値の維持にもつながります。
賃貸アパート経営
アパート経営は、一度入居者が決まれば毎月安定した家賃収入が得られるのが魅力です。
例えば、駅近の土地にワンルームマンションを建てれば、単身者や学生に人気のアパートになるでしょう。また、ファミリー層向けの2LDKや3LDKのアパートを建てることもできます。
賃貸アパート経営は、長期的な安定収入を得られるだけでなく、 節税効果も期待できます。ただし、空室リスクや建物の維持管理費などの費用も考慮する必要があります。
商業施設経営
商業施設は、地域住民の生活を豊かにするだけでなく、雇用創出にもつながります。例えば、地元の特産品を販売するアンテナショップや、地域のコミュニティスペースを併設したカフェなど、地域に根差した商業施設を運営してみましょう。
100坪の土地に家を建てるデメリット
広い土地には、その広さゆえのデメリットもあります。ここでは、100坪の土地に家を建てデメリットを解説します。
建築費用が高くなる
広い土地に家を建てるということは、建物の規模も大きくなります。必要な資材の量も増え、職人さんの作業時間も長くなります。その結果、建築費用は30坪や40坪の土地に家を建てる場合と比べて、建築費用が高いです。
例えば、同じような間取りの家を建てる場合でも、100坪の土地に建てるのと50坪の土地に建てるのでは、基礎工事や屋根工事などの費用が倍近く変わる可能性があるため注意しましょう。
建築費用を抑えるために、庭を土のままにする方法がありますが、草取りなどが大変です。詳しくは、以下の記事で確認できます。
維持管理費用が高くなる
100坪の土地に建つ家は、当然ながら外壁や屋根の面積も広くなります。塗装工事や雨漏り修理などの費用も高額になりがちです。
また、広い庭があれば、芝刈りや植木の剪定など、庭の手入れにも費用がかかります。
天然芝の後悔については、以下で確認できます。
掃除やメンテナンスの手間が増える
部屋数が増えれば、掃除機をかける時間も長くなりますし、窓拭きも一苦労です。階段があれば、上り下りするだけでも大変です。
さらに、庭の落ち葉掃きや雑草取りも、広い庭ではかなりの重労働。せっかくの広い家が、掃除のストレスで台無しになってしまってはもったいないです。
売却の難易度が高くなる
将来、家を売却するとなった場合、100坪の土地に建つ家は、買い手を見つけるのが難しいかもしれません。広い家は、それだけ購入費用や維持管理費用も高くなります。そのため、購入できる層が限られます。
また、広い土地は固定資産税も高くなります。税金が高い家は、敬遠されがちです。さらに、庭の手入れが行き届いていないと、家は荒れた印象を与えてしまいます。売却をスムーズに進めるためには、日頃から家のメンテナンスをしっかりしておく必要があります。
売れない建物の対策については、以下の記事で確認できます。
100坪の広さの例えに関するまとめ
100坪の広さは、約18メートル四方の正方形で、25メートルプールより少し小さい広さです。女性が一周するのに約56秒、コンビニ約2店舗分の広さに相当します。
しかし、100坪の土地に家を建てるのは、建築費用や維持管理費用が高くなり、掃除やメンテナンスの手間も増えます。将来売却する際も、買い手を見つけるのが難しくなる可能性があります。
広い土地には魅力もありますが、費用や手間などのデメリットも考慮し、総合的に判断しましょう。