「1階リビングのみにすると、どんな後悔があるのだろう」「防犯対策やプライバシーの確保はできるのだろうか」と、悩んでいないでしょうか。
1階リビングのみはプライバシーの確保や収納スペースが不足するなどの後悔があります。また赤ちゃんがいる家庭では、おもちゃがリビングでちらかったり、ひな人形やこいのぼりを置く場所に困ったりします。
この記事では、1階リビングのみの後悔について解説します。メリットや後悔しないための対策についても、分かる内容になっています。
1階リビングのみの後悔事例
1階リビングのみの間取りは広々とした開放感を感じるため、そんな家を建てた人も多いのではないでしょうか。しかし、実際に住んでみると後悔することもあります。ここでは、1階リビングのみの後悔事例を解説します。
プライバシーの確保が難しい
1階リビングのみの間取りで最もよく聞く後悔の一つが、プライバシーの確保が難しいことです。大きな窓から光がたっぷり差し込むのは気持ちいいけれど、同時に外からの視線も気になりますよ。
特に道路に面したリビングだと、カーテンを開けるのもためらってしまうこともあります。夜は家の中が丸見えになってしまうんじゃないかと心配にもなります。
プライバシーが気になる方は、以下の記事も参考にしてください。
収納スペースが不足する
リビングのみの場合は収納スペースが限られてしまうので、ものが増えるとすぐにリビングが散らかってしまいます。特に、家族が多い場合は、おもちゃや洋服、季節家電など、収納するものもたくさんです。
収納スペースが足りないと、リビングにものが溢れかえって、せっかくの広々とした空間が台無しになってしまいます。
収納スペースを増やすには、ファミリークローゼットがあります。ファミリークローゼットの後悔については、以下で詳しく解説しています。
防犯面で不安を感じる
1階リビングのみの間取りは窓が多い分、侵入経路も多くなってしまうので、防犯面で不安を感じる恐れがあります。特に、女性の一人暮らしや、小さな子供がいる家庭では、セキュリティ対策は必須です。
必要に応じて、防犯ブザーや防犯カメラを設置するといいでしょう。
電気代が高くなる
1階リビングのみの間取りは、夏は暑く冬は寒くなる傾向です。夏はエアコンをつけてもなかなか涼しくならず、冬は暖房をつけても足元が冷えることも珍しくありません。
年齢とともに階段の上り下りが負担になる
若い頃は気にならなかった階段の上り下りも、年齢を重ねるにつれて負担に感じるようになります。特に、2階に寝室がある場合は、毎日何度も階段を上り下りすることになり、足腰への負担も大きくなります。
将来、足腰が弱くなったときのことを考えると、1階に寝室があった方が安心です。
リビング階段の後悔については、以下の記事で解説しています。
1階リビングのみ赤ちゃん家庭の後悔事例
1階リビングのみで赤ちゃんがいる家庭では、さきほどとは別の後悔事例があります。
リビングがおもちゃで散らかる
1階リビングのみの間取りでは、リビングが家族全員の生活の中心になります。赤ちゃんのおもちゃがリビング中に散乱し、常に片付けに追われる状況に陥りがちです。
特に、ハイハイやつかまり立ちが始まると、おもちゃの活動範囲も広がり、あっという間にリビングがカオス状態に。おもちゃの収納場所を確保したり、おもちゃの種類を厳選したりするなどの工夫が必要になります。
例えば、リビングの一角におもちゃ専用の収納スペースを作ったり、遊んだらすぐに片付ける習慣を親子で身につけたりすることが大切です。また、年齢に合わないおもちゃは思い切って処分したり、友達に譲ったりすることも検討してみましょう。
赤ちゃんのスペースとして、リビングの横に和室を設置する方法もあります。和室なしの後悔については、以下の記事で確認できます。
ひな人形やこいのぼりを置く場所に困る
1階リビングのみの間取りでは、季節の飾り物を置くスペースに困ることがあります。特に、ひな人形やこいのぼりなどはサイズが大きく、収納場所にも困りがちです。リビングに飾ると圧迫感があり、来客時に恥ずかしい思いをすることも。
季節の飾り物は、コンパクトなものにしたり、収納しやすいものを選んだりするなどの工夫が必要です。
例えば、ひな人形はケース入りのものや、コンパクトなサイズのものを選ぶと良いでしょう。また、こいのぼりはベランダに飾ったり、壁掛けタイプのものにしたりするのもおすすめです。
1階リビングのみのメリット
1階リビングのみは後悔ばかりではありません。具体的には、以下のメリットが挙げられます。
ポイント
- 家族のコミュニケーションが増える
- 広々としたリビングが実現できる
- 掃除がしやすい
家族のコミュニケーションが増える
リビングが1階にあることで、家族が自然と集まりやすくなります。
例えば、子供が学校から帰ってきたら、まずはリビングで宿題をしたり、おやつを食べながら今日の出来事を話したり。そんな何気ない時間が、家族の絆を育む大切なひとときとなります。
また、キッチンとリビングが一体となった開放的な空間も、家族のコミュニケーションをとりやすいです。料理をしながら子供の様子を見守ったり、テレビを見ながら今日の献立について相談したり、自然と会話が弾みます。
広々としたリビングが実現できる
他の部屋を2階に配置することで、1階はリビングのためのスペースとして贅沢に使うことができます。大きな窓からたっぷりと光が差し込み、開放感あふれるリビングが実現可能です。
また、間仕切りが少ないため、視覚的にも広がりを感じます。キッチンからリビング、そしてダイニングまで、視線が遮られることなく繋がっているので、実際の広さ以上の開放感を味わえます。
掃除がしやすい
間仕切りが少ないため、家具の移動や掃除機をかける際の障害物が少なく、スムーズに掃除が可能です。ロボット掃除機を活用すれば、毎日の掃除がぐっと楽になります。
また、リビングが1階にあることで、窓を開けて風を通したり、掃除中に気になった汚れをすぐに拭き取ったりといった、こまめな掃除もしやすくなります。
1階リビングのみを後悔しないための対策やポイント
1階リビングの後悔は、以下の対策やポイントがあります。
ポイント
- 収納スペースを確保する
- ライフスタイルの変化に対応できる間取りにする
- 外からの視線を遮る工夫をする
- モデルハウスを見学する
- 防犯対策を設置する
収納スペースを確保する
ものが溢れかえってスッキリしないリビングは、せっかくの開放感を損なってしまう原因になります。
収納が少ないと、どうしてもものが出しっぱなしになってしまいがちです。散らかったリビングは落ち着かず、ストレスの原因にもなるため、収納スペースは多めに確保しておくことが大切です。
例えば、リビングに隣接したウォークインクローゼットや、パントリーなどです。また、収納家具を置くスペースもあらかじめ確保しておきましょう。
収納スペースをしっかりと確保することで、いつでもスッキリと片付いたリビングを維持できます。家族みんなが快適に過ごせる空間を作るためにも、収納計画は念入りに行いましょう。
パントリー収納については、以下の記事で詳しく解説しています。
ライフスタイルの変化に対応できる間取りにする
将来間仕切りできる広い部屋を作っておいたり、バリアフリーに対応できるような設計にしておくことで、将来的なリフォームの負担を軽減することができます。
将来のことを考えて間取りを工夫しておくことで、安心して長く住み続けることができます。家族の未来を見据えた家づくりを心掛けましょう。
外からの視線を遮る工夫をする
外からの視線が気になると、カーテンを閉めっぱなしにすることになり、せっかくの開放感が台無しになってしまいます。プライバシーを守りつつ、自然光を取り込めるような工夫をしましょう。
例えば、高めのフェンスを設置したり、植栽を配置したりすることで、外からの視線を遮ることができます。また、窓の位置や種類を工夫するのも効果的です。
プライバシーをしっかりと守ることで、安心してリラックスできる空間を作ることができます。開放感とプライバシーのバランスを考えた工夫を取り入れましょう。
モデルハウスを見学する
実際に1階リビングのみのモデルハウスを見学することで、具体的なイメージを掴むことができます。写真や図面だけでは分からない、実際の広さや雰囲気を体感しましょう。
モデルハウスを見学することで、メリットだけでなくデメリットも具体的にイメージすることができます。後悔しない家づくりのためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
見学する際には、収納スペースの配置や動線、プライバシーへの配慮など、気になるポイントをチェックしましょう。また、疑問点があれば積極的に質問することも大切です。
防犯対策を設置する
空き巣や侵入盗の被害に遭ってしまうと、精神的なショックも大きく、安心して暮らすことができなくなってしまいます。防犯対策は、家族の安全を守るために欠かせません。
例えば、窓に防犯フィルムを貼ったり、センサーライトを設置したりすることで、侵入を防ぐことができます。また、セキュリティシステムを導入するのも効果的です。
1階リビングのみの後悔に関するまとめ
1階リビングのみの間取りは、開放感があり魅力的ですが後悔するケースも少なくありません。具体的には、以下があげられます。
注意ポイント
- プライバシーの確保が難しい
- 収納スペースが不足する
- 防犯面で不安を感じる
- 電気代が高くなる
- 年齢とともに階段の上り下りが負担になる
また赤ちゃんがいる家庭では、リビングがおもちゃで散らかりやすく、季節の飾り物を置く場所にも困るといった後悔もあります。
後悔しないためには、収納スペースを十分に確保すること、ライフスタイルの変化に対応できる間取りにすること、外からの視線を遮る工夫をすることなどが重要です。モデルハウスを見学して具体的なイメージを掴んだり、防犯対策をしっかりと行うことも大切です。
1階リビングのみの間取りを選ぶ際は、メリットだけでなくデメリットも理解し、将来を見据えた上で慎重に検討しましょう。適切な対策を講じることで、快適で安心して暮らせる家を実現できます。