新築の引っ越しの挨拶、どこまで必要か悩みます。
両隣のみ?家から見える範囲?など、どこまで挨拶するかによって準備する粗品の数が違ってきます。
これから顔を合わせることが増えるご近所さん、失礼にならないためにも引っ越してすぐに挨拶をしたいものです。
引っ越しのご挨拶は人生でそう何度も経験することではありません。
そこで今回は引っ越しの挨拶にまつわる以下のことをご紹介します。
ポイント
・どこまで挨拶したらいいのか
・相手に失礼にならない挨拶はどうしたらいいか
・挨拶で渡すものは何がいいのか
これから引っ越しを控えているご夫婦などは是非参考にしてみてください。
「引っ越し挨拶で怒られた」と失敗しない方法についてもわかる内容になっています。
新築の挨拶はどこまでする?
新築戸建ての場合、周りには既に家が立ち並んでいることが多いです。
引っ越しの挨拶の際、どこまで挨拶をするのが良いのでしょうか。
ここでは具体的に新築戸建ての場合の挨拶についてご紹介していきます。
戸建ての引っ越しは「向こう三軒両隣」
戸建ての場合、引っ越しの挨拶は「向こう三軒・両隣」に行うと良いでしょう。
「向こう三軒」というのは道路を挟んで正面3軒のことです。
また真裏にもお宅があるならば真裏のお宅にも伺います。
角地は挨拶の件数が増える
角地の場合は、道路に2面以上面しているのでその分挨拶する件数も増えます。
両隣に加えて、両道路の向こう3軒にも挨拶に行くようにしましょう。
道路を挟んでとはいえ今後必ず関わるご近所さんですので、忘れないよう事前に何軒挨拶に回るのかチェックをしておくことをおすすめします。
新築の挨拶は必要なのか?
そもそもなぜ引っ越しの際の挨拶回りは必要なのでしょうか。
ここでは新築への引っ越しの挨拶が必要な理由をご紹介します。
理由が分ると相手に伝えるべきことが明確になるので覚えておきましょう。
引っ越しの挨拶をしない人が増えている
最近は引っ越しの挨拶をしない人が増えています。
個人情報保護や防犯の観点から挨拶を行わず、近隣の住民とのコミュニケーションを取ること自体が希薄になってしまっています。
ただ賃貸とは異なり、長くその土地に住むならばやはり挨拶はした方が良いでしょう。
近所付き合いが良くなる
そもそも新築に引っ越す際の挨拶はなぜ必要なのでしょうか。
ここでは3つの理由をご紹介します。
ポイント
・建築時に近隣へ迷惑がかかる
・トラブルが生じにくい
・防犯、災害時のため
建築時に近隣へ迷惑がかかる
新築を建てる際には工事による騒音や工事車両の往来、工事で生じる塵や埃などで必ず近隣住民へ迷惑をかけてしまいます。
少なからず我慢を強いてしまうので、迷惑がかかる旨はお詫びする必要があります。
トラブルが生じにくい
これから長くその土地に住む上で、近隣にどのような人が住んでいるのか知っておくとトラブルの発生を事前に防げます。
例えば子どもやペットがいたら、先にお互いがそのことを知っておくと生活音などによる騒音トラブルも起こりにくくなります。
またお互いの家族構成が分かると、もし子供がいたり共通の話題があると、より早く地域に馴染みやすくなることも珍しくありません。
防犯・災害時のため
防犯の観点でもお互いの顔が分かっていると、見知らぬ人がいた際にすぐに異変に気付くことができます。
また子どもがいると、防犯面でも近所の人が見守ってくれるのでとても安心です。
災害時には近隣住民で助け合わないといけない場面も生じるので、お互い一度でも顔を合わせていれば声をかけやすいです。
長く住んでいく上で近隣住民と接する機会は必ずあります。
引っ越しの挨拶をしておくとその後の関係をスムーズに築くことができるので、挨拶回りはしておくといいでしょう。
近所付き合いに不安がある方は、こちらの記事が参考になります。
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挨拶で怒られたとならないためのマナー
引っ越しの挨拶はどのような決まりがあるのでしょうか。
せっかくの新生活のスタートで躓くことは避けたいです。
ここでは引っ越しの挨拶で怒られないためのマナーをご紹介します。
挨拶に行く時間帯とタイミング
新築の挨拶は基本的に工事前と引っ越し前の2回行うと良いとされています。
新築の挨拶を工事前にも行う理由は、家を建てる際の工事の音で迷惑をかけてしまうからです。
挨拶に行く時間帯は平日は10時頃~18時頃まで、ただし12時~13時はお昼時なので避けた方が良いです。
休日は午前をゆっくり過ごしている家庭が多いため、夕方頃に挨拶に行くことをおすすめします。
訪問先が不在の場合は、日を改めて挨拶に行きましょう。
先に述べたように個人情報保護や防犯の観点からあえて出てこない家庭の可能性があるため、何度も行かず2~3度までに留めておく方が良いです。
直接会えない時は、郵便ポストやドアノブに手紙や粗品を置いておくようにしましょう。
清潔感のある服装
挨拶は第一印象が大切です。
引っ越しの挨拶で相手は「こういう人が引っ越してくるのか」と判断します。
スーツである必要はないですが、部屋着やジャージは避けた方が良いです。
オフィスカジュアルのような格好で清潔感のあるきちんとした服装で挨拶に行きましょう。
名前と要件を伝える
挨拶に行き、チャイムを鳴らしたら相手にまずは端的に要件を伝えましょう。
チャイム越しでまず名前と引っ越しの挨拶で伺った旨を伝えると、相手も安心して出てこれます。
相手が直接出てきてくれたら「名前(苗字だけでも問題ないです)」「いつ引っ越してくるのか」「工事で迷惑をかけることのお詫び」「粗品を渡す」以上のことは最低限伝えるようにしましょう。
町内会長に挨拶することもある
その地域に町内会長・自治会長・班長がいれば挨拶をした方が良いです。
これからお世話になる地域ですので、挨拶をしないと後々怒られてしまうこともあります。
不動産やハウスメーカーの担当者は知っていることが多いので事前に確認をしましょう。
挨拶をする際には、その地域の挨拶回り・ゴミ出し・回覧板等のルールがあるか聞くと、その後の挨拶や生活がスムーズに進むのでおすすめです。
今後の付き合いのためにも町内会長などには挨拶をするようにしましょう。
新築の引っ越し挨拶の粗品
挨拶回りの際には粗品を持っていくことを忘れないようにしましょう。
不動産やハウスメーカーが用意している場合もありますので事前に確認をしておくと良いです。
自分で用意する必要がある場合、実際に渡す粗品はどのような物が良いのかご紹介していきます。
引っ越しの挨拶回りで贈る粗品の予算
粗品の予算は500円〜1000円くらいが一般的です。
挨拶に行くことが目的ですので、高価な物は逆に気を使わせてしまうため避けましょう。
粗品にはのしをつける
粗品を購入する際にはのしを付けます。
購入する際にお店に頼めばのしをつけてもらえる場合が多いです。
外のしの上半分に「御挨拶」、下には名前(苗字)を記載してもらいましょう。
喜ばれる粗品
粗品として選ばれるものは、消耗品や実用性があるものが一般的です。
タオル・ティッシュペーパー・トイレットペーパー・洗剤・ラップ・ふきん・米などは粗品としてよく選ばれるものです。
その他にも喜ばれる粗品としては以下のようなものもありますのでぜひ参考にしてみてください。
地域の特産物
遠方より引っ越しをしてくる場合には、その地域の特産物やお菓子を粗品として渡すのもおすすめです。
その際には日持ちするものを選び、ご高齢な方が住んでいることもあるので歯ごたえのあるものは避けましょう。
食事券や商品券
物ではなく、食事券や商品券を渡す人もいます。
これなら相手も用途に合わせて使いやすいので悩まずに済みます。
渡す時はそのままでは渡さず、封筒などにきちんと包んで渡すようにしましょう。
まとめ
今回は新築へ引っ越しした際の近隣への挨拶についてご紹介しました。
今後長く住む場所ですので近隣の住民へ挨拶はするようにしましょう。
ポイント
・「向こう3軒・両隣・真裏」(角地の場合は、両道路を挟んで向こう3軒にも)
・町内会長へも挨拶をした方が良い
・挨拶のタイミングは工事前と引っ越しの際の2回
・時間帯は平日10時~18時、休日は夕方
・名前と工事で迷惑をかけた旨のお詫びを伝える
・清潔感のある服装で行く
・粗品は消耗品や実用性のあるもの
以上のことを最低限押さえて挨拶に行けば怒られることはまずないでしょう。
分からないことや地域のルールは、まずは不動産やハウスメーカーの担当者に確認すると良いです。
それでも分からない場合は、町内会長などに聞くとその地域の特殊なルールがあった際に困らないで済みます。
引っ越しで忙しい中挨拶もしないといけないのかと思ってしまいがちですが、ご近所付き合いはその後の住みやすさに関わってきます。
新生活を気持ちよくスタートするためにも近隣住民への挨拶をしてはいかがでしょうか。