楽しみにしている注文住宅、打ち合わせと違うや言った言わないのトラブルなんて避けたいものです。
完成した家が自分の想像と違う場合、修正が可能であれば良いですが修正できないこともありえます。
しかし現実は注文住宅だけど、打ち合わせと違うということはあります。
そこで、今回は打ち合わせと違う時の対策、言った言わないを防ぐ方法についてご紹介します。
具体的な対策方法は定期的な確認と、イメージを写真で伝えるなどです。
注文住宅で打ち合わせと違うことはある
注文住宅のみならず、ミスというのはどうしても起こってしまうものです。
理想の注文住宅を完璧に造りあげるというより、理想に近づけられるように最大限の努力をする…というマインドでいることが現実的です。
ここでは、注文住宅で打ち合わせと違うことがわかった時の対策についてご紹介します。
注文住宅が打ち合わせと違うときの対策
建設中ならば、すぐに担当者に変更の依頼をかけます。
着工前に「建築確認申請書」という書類を提出してすでに受理されています。
もし変更をかけるのであれば「計画変更の申請」を行わなければなりません。
そのため建築基準法に関連する大きな仕様の変更(屋根の形、新たに窓を取り付けるなど)は、かなりハードルが高くなります。
多少の変更、例えば建具や窓の種類の変更、壁紙の張り直し、設備関連などは、申請をしなくても修正可能な場合があります。
費用はその都度確認しましょう。
変更原因の責任の所在によって、追加の費用をどちらが払うのかが決まってきます。
修正が入ると納期が遅れる
修正が入ると納期が遅れることは覚悟しておきましょう。
「計画変更の申請書」を再提出して受理されるまでは、基本的に工事はストップします。
そうでない場合も新しい建材の調達、作業員の確保など大なり小なり追加期間が必要となります。
引き渡しの時期が遅れてしまうことになります。
言った言わないのトラブルに発展しないための対策
言った言わないのトラブル発生原因は、決定するべき項目が多すぎることにあります。
注文住宅の打ち合わせを始めると、決めなくてはいけないことの多さに驚きます。
注文住宅は購入決定から完成までの期間が長くなりがちで、ハウスメーカーとあなたとのやり取りは、膨大な量になります。
膨大な量のやりとりを考えると、言った言わないというハプニングが起こるのは当然のことです。
メモの仕方も、目立つ個所に必ず日付を記入しましょう。
その日の変更点や質問、保留事項などをなるべく細かく書き込んでいきます。
打ち合わせ時以外に質問や変更の連絡をする場合は、メールなど文字として残る手段で担当者に伝えましょう。
注文住宅のトラブルを回避
ここでは注文住宅のトラブルを回避する方法をご紹介します。
建設中でも定期的に見学に行く
トラブルの回避方法として、現場に定期的に足を運ぶことをおすすめします。
先にも述べましたが、軽度な変更は修正できる可能性が高いです。
定期的に実際の現場を確認することによって「現状が打ち合わせと違う」という事実に、より早く気付けます。
その際に、最終的な指示は担当者の方に伝えましょう。
大工さんに直接要望を伝えてしまうと、現場の混乱を招きます。
また、大工さんに質問や疑問に思うことを聞くのは問題ありませんが、仕事の粗探しだと勘違いされないように、ねぎらいの言葉は忘れずにかけてください。
変更の都度、図面をもらう
言った言わないのトラブルを回避するためには、記録を残すことがとても重要です。
変更の都度、最新の図面を貰いましょう。
いつ、何を決めたか、変更したかという記録が、言った言わないの大事な証拠になります。
少し手間がかかりますが変更点が漏れなく反映されているか、その都度チェックが必要です。
ただのお客様という姿勢ではなく、施主として図面の基本を理解する姿勢も重要です。
「この記号は引き違い窓なのか、上げ下げ窓なのか」「寸法の考え方はそのまま壁から壁を図ったものなのか、それとも柱の芯からの距離で話をしているのか」など、分からないことでも掘り下げて担当者に聞いてみましょう。
その姿勢だけでも、ぐっとすれ違いが減らせます。
イメージを写真で伝える
写真でイメージを伝えることはとても大切で、お互いが正しくそのイメージを共有することが可能です。
注文住宅の打ち合わせは難しい用語を使うことが多く、言葉だけでイメージを伝えるには限界があります。
言葉だけでなく、視覚的にイメージを共有することによって認識のズレを最小限に抑えることができます。
具体的によく使われるツールとして、インスタグラムやピンタレストが人気です。
インスタグラムで保存した写真をコレクションにまとめる、ピンタレストで集めた写真をボードにしてまとめる。
そうすることによって、家づくりのためのスクラップ集が完成です。
とても簡単で便利なので、是非活用してみてください。
まとめ
ミスは起きてしまうものですが、だからと言って理想のマイホームを簡単に諦めることはできません。
ポイント
・定期的に現場の状況を確認する
・変更の都度、確実に記録を残す
・要望やイメージは、写真で正確に伝える
これらのポイントをしっかり押さえて、担当者に想いを伝えきりましょう。
ハウスメーカーと言った言わないで対立してしまっても、客観的な事実をもって冷静に話し合えば、誠実な応えが返ってくるでしょう。
トラブルやミスは事前に対策ができます。
まかせっきりにしないで、定期的に確認をしてはいかがでしょうか。