ブルーレットは便器の汚れを落とし、掃除が楽になると言われているが「ブルーレットは本当に必要なのだろうか」「使わないとどうなる」と悩んでいないでしょうか。
置かない方がいいのであれば、ランニングコストもかかるため使用しません。
ブルーレットは、
- 環境への負荷
- 健康へのリスク
- ランニングコストがかかる
- 洗浄効果に疑問を感じる
などのデメリットがあり、置かない方がいいと言われることがあります。
また、賃貸では禁止されることもあります。
この記事では、置かない方がいいと言われるブルーレットのメリットやデメリットについて解説します。
賃貸では禁止される理由や、置かない場合の掃除方法についても、わかる内容になっています。
ブルーレットは置かない方がいい?使用する3つのメリット
ブルーレットを使用するメリットは、以下の3つです。
ブルーレットのメリット
- 便器の汚れを落とす
- ニオイを抑える
- 掃除を楽にする
ここでは、ブルーレットのメリットを解説します。
便器の汚れを落とす
ブルーレットの主なメリットは、便器の汚れをしっかり落とせることです。
水垢や尿石などの頑固な汚れは、ブルーレットの洗浄成分によって効果的に落とすことができます。
便器の黒ずみは、尿石やカビなどが原因で発生します。
ブルーレットの洗浄成分は、尿石やカビなどの汚れを分解し、便器を清潔にします。
トイレの黄ばみの原因や掃除方法については、以下で詳しく確認できます。
-
アラウーノにすると後悔?黄ばみが発生する理由と掃除方法を解説
続きを見る
ニオイを抑える
ブルーレットは、トイレの気になるニオイを抑える効果もあります。
便器のニオイは、アンモニアや硫化水素などの成分が原因です。
ブルーレットはこれらの成分を中和し、ニオイを抑えます。
トイレの芳香剤は、ニオイを隠す効果がありますが、根本的な解決にはなりません。
ブルーレットは汚れを落としてニオイの発生を抑えるため、より効果的な対策と言えます。
ゴミなどのニオイが気になる方は、勝手口を設置する方法があります。
勝手口に関しては、以下の記事で確認できます。
-
勝手口はいらなかったと感じる理由とゴミの日までどこに保管するか解説
続きを見る
掃除を楽にする
ブルーレットは、便器の汚れを予防する効果もあり、汚れが付きにくくなることで、掃除の手間を減らすことが可能です。
便器の汚れは、放置すると落ちにくいですがブルーレットを使用することで、汚れを溜めずに清潔な状態を保ちやすくなります。
便器のフチ裏などの掃除は、ブラシを使ってこすり洗いする必要がありますが、ブルーレットを使用することで、こすり洗いの頻度を減らすことができます。
ブルーレットは置かない方がいい?使用する4つのデメリット
トイレ掃除で欠かせない存在として長年親しまれてきたブルーレットですが、環境や健康への影響を懸念する声も増えてきました。
ここでは、ブルーレットを置かない方が良い理由について、デメリットを解説します。
環境への負荷
ブルーレットには塩酸や塩素などの成分が含まれています。
これらの成分は、トイレを清潔に保つ効果がある一方で、排水処理を経て河川や海に流れ込むことで、環境への負荷となる可能性があります。
環境問題への意識が高まる中で、こうした化学物質の使用を控えたいという考え方も広まっています。
健康へのリスク
ブルーレットを使用する際は、塩酸や塩素の刺激臭による目や喉の痛みやアレルギー反応などに注意が必要です。
特に、換気の悪い空間で長時間使用すると、健康被害を引き起こす可能性があります。
小さな子供やペットがいる家庭では、特に注意が必要です。
ランニングコストがかかる
ブルーレットは、定期的に購入する必要があるため、ランニングコストがかかります。
環境や健康への影響を考えると、よりエコで安全な代替品を探したいという方もいるでしょう。
洗浄効果に疑問を感じる
ブルーレットは確かに菌を殺菌しますが、トイレの汚れ全てを落とせるわけではありません。
尿石や黒ずみなどの頑固な汚れには、専用の洗剤が必要となります。
また、タンク内の汚れはブルーレットでは届かないため、定期的な掃除が必要です。
タンクレストイレは見た目がスタイリッシュですが、やめたほうがいいと言われることがあります。
詳しくは、以下の記事で確認できます。
-
タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由と対策を解説
続きを見る
賃貸はブルーレットが禁止されている?
賃貸物件によっては、ブルーレットが禁止されていることがあります。
あとでトラブルに発展する可能性もあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
ここでは、賃貸でブルーレットが禁止されている理由について解説します。
タンク内の部品を傷める可能性がある
ブルーレットには、便器内の汚れを落とすために強力な成分が含まれています。
これらの成分は、長年使用することで、タンク内の部品を傷め、故障の原因となる可能性があります。
特に、最近主流の節水型トイレは、タンク内の部品が繊細なため、ブルーレットの使用によって故障リスクが高まると言われています。
排水管の詰まりを引き起こす可能性がある
ブルーレットは、水に溶けにくい成分が含まれており、これらの成分が排水管に溜まっていくと、詰まりの原因となる可能性があります。
特に、古い物件や排水管が細い物件では、詰まりが起こりやすいと言われています。
浄化槽に悪影響を与える可能性がある
浄化槽を使用している物件では、ブルーレットの使用によって浄化槽の機能が低下する可能性があります。
浄化槽は、バクテリアなどの微生物によって有機物を分解する装置です。
ブルーレットに含まれる成分は、これらの微生物に悪影響を与える可能性があるため、浄化槽の機能が低下し、排水処理に支障をきたす恐れがあります。
ブルーレットを置かない場合の掃除方法
ブルーレットは手軽にトイレを清潔に保てる便利なアイテムですが、環境への負荷やコストが気になる人もいます。
ここでは、ブルーレットを使わずにトイレを掃除する方法を解説します。
重曹で汚れを落とす
重曹は、研磨効果と消臭効果を持つ天然素材です。
トイレの黒ずみ汚れや臭いを落とすのに効果的です。
掃除方法
- 重曹を水で溶かしてペースト状にする
- ペーストを汚れに塗り、10分ほど放置する
- ブラシでこすり、水で洗い流す
ポイント
- 重曹は研磨効果があるので、力を入れすぎると便器を傷つけてしまう可能性がある
- 重曹は酸性の汚れに効果を発揮する
- アルカリ性の汚れには、クエン酸を使うと効果的
クエン酸で水垢を落とす
クエン酸は、水垢や尿石を落とすのに効果的な酸性洗剤です。
掃除方法
- クエン酸水をスプレーボトルに入れ、汚れに吹きかける
- 10分ほど放置してから、ブラシでこすり、水で洗い流す
ポイント
- クエン酸は金属を腐食させる可能性があるので、金属製の部品には直接かけないようにする
- クエン酸は酸性の洗剤なので、アルカリ性の洗剤と混ぜると化学反応を起こす恐れがあるため危険
お酢で汚れを落とす
お酢は、酸性とアルカリ性の両方の性質を持つ万能洗剤で、トイレの汚れを中和して落とすことができます。
掃除方法
- お酢を水で薄めて、汚れに吹きかける
- 10分ほど放置してから、ブラシでこすり、水で洗い流す
ポイント
- お酢は刺激臭があるので、換気を十分に行う
- お酢は色落ちする可能性があるので、目立たない場所で試してから使用する
セスキ炭酸ソーダで頑固な汚れを落とす
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ソーダの両方の性質を持つアルカリ性洗剤です。
重曹やクエン酸では落ちない頑固な汚れに効果的です。
参考
- セスキ炭酸ソーダを水で溶かしてペースト状にする
- ペーストを汚れに塗り、10分ほど放置する
- ブラシでこすり、水で洗い流す
ポイント
- セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の洗剤なので、酸性の洗剤と混ぜると化学反応を起こして危険
エコなトイレ用洗剤を活用する
最近は、環境に優しい成分で作られたトイレ用洗剤も販売されています。
ブルーレットのような殺菌効果は期待できませんが、汚れを落とす効果は十分あります。
ポイント
- トイレ用洗剤は、使用量を守って使用する
- トイレ用洗剤は、子供やペットの手の届かないところに保管する
ブルーレットは置かない方がいいに関するまとめ
ブルーレットのメリットは便器の汚れを落とし、ニオイを抑えるです。
しかし、環境への負荷や健康へのリスクなどから、置かない方がいいと言われています。
また、タンク内の部品を傷めたり、排水管の詰まりを引き起こしたりする可能性があるため、賃貸では禁止されることもあります。
マイホームのトイレを長く使用したい人は、ブルーレットの使用を控える方がいいでしょう。