「2階リビングは売れないと聞くけど本当だろうか」「将来売ることになったとき、2階リビングだったら困るのかな」と、悩んでいないでしょうか。
2階リビングが売れないと言われる理由は、一般的な間取りと異なる、階段の上り下りが大変そうなどが挙げられます。しかし、価格を下げる、賃貸物件にすることで売れないときの対策が可能です。
この記事では2階リビングが売れないと言われる理由について解説します。リビングを1階と2階で迷ったときのポイントや売れないときの対策についても、分かる内容になっています。
2階リビングは売れないと言われる理由
2階リビングが売れないと言われる理由は、以下が挙げられます。
ポイント
- 階段の上り下りが大変そうだから
- 一般的な間取りとは異なるから
- 購入希望者が減るから
ここでは、2階リビングは売れないと言われる理由について解説します。
階段の上り下りが大変そうだから
2階リビングといえば、まず思い浮かぶのが階段でないでしょうか。毎日何度も上り下りするなんて、考えただけで足がパンパンになりそうです。特に、小さなお子さんを抱っこしていたり、重い荷物を持っていたりすると階段は大きな障害になります。
また、高齢になった時のことを考えると、階段は大きな障壁です。足腰が弱ってくると、階段の上り下りは転倒のリスクも伴いますし、毎日の生活に大きな負担がかかります。
階段の上り下りは、毎日の生活に大きな影響を与える要素です。階段の負担を考えると、2階リビングの購入をためらってしまう人が多いのも納得できます。
一般的な間取りとは異なるから
多くの住宅は、1階にリビング2階に寝室という間取りになっています。しかし、2階リビングはこの一般的な間取りとは異なるため、少し抵抗感を感じる方もいるでしょう。
また、住宅展示場や不動産情報サイトを見ても、ほとんどが1階リビングの家です。無意識のうちに「一般的な家」のイメージを持っています。2階リビングは、そのイメージから外れてしまうため、購入をためらう人が多いのかもしれません。
購入希望者が減るから
2階リビングは、階段の上り下りが大変だったり、一般的な間取りと違ったりするため、どうしても購入をためらう人が出てきてしまいます。
特に、高齢者や子育て中のファミリー層は、階段の負担や生活動線を重視するため、2階リビングの購入を控える傾向があります。そうなると、ターゲットとなる購入者層が限定されてしまい、売却に時間がかかってしまう可能性があります。
2階リビングは、開放感や眺望など、魅力的なメリットもたくさんありますが、売却を考えると、どうしてもデメリットが気になってしまうのも事実です。将来的な売却も視野に入れている場合は、2階リビング以外の選択肢も検討するといいでしょう。
2階リビングは売れないほど人気がないのか?隠れたメリット
「2階リビングは売れないほど人気がないのだろうか」と、不安に感じていませんか。実は、2階リビングには1階リビングでは味わえない、メリットがあります。
ここでは、2階リビングのメリットについて解説します。
外からの視線が気にならない
2階リビングの魅力の一つは、外からの視線が気にならないことです。道路から少し離れているため、通行人の視線を気にせず家族だけの時間をゆったりと過ごせます。
1階リビングだと、どうしても外からの視線が気になって、カーテンを閉めっぱなしにすることも多いでしょう。特に、道路に面したリビングだと、プライバシーを守るために常に気を遣う必要があります。
しかし、2階リビングなら、そんな心配は無用。窓を開けても、誰かに見られる心配がないので、開放的な空間で心置きなくくつろ具ことができます。
玄関入ってすぐリビングのレイアウトも、外からの視線が気になることがあります。詳しくは、以下の記事で解説しています。
リビングの日当たりが良くなる
1階リビングだと、どうしても日当たりが悪くなりがちです。特に、住宅密集地や北向きのリビングだと、日中も照明が必要になることも珍しくありません。
しかし、2階リビングなら、朝から夕方まで明るい日差しが差し込むので一日中快適に過ごすことができます。
例えば、天気の良い日にはリビングに洗濯物を干すことも可能です。太陽の光をたっぷり浴びた洗濯物は、ふっくらと乾き、気持ちの良い香りが広がります。
道路側に大きな窓を設置できる
1階リビングだと、防犯面やプライバシーの問題から道路側に大きな窓を設置するのは難しい場合があります。しかし、2階リビングなら大きな窓を設置して、空や街並みを眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
リビングの大きな窓については、以下の記事で詳しく確認できます。
2階リビングが売れないときの対策
2階リビングにしたいけど、将来家を売ることを考えたら売れないと不安になります。2階リビングが売れないときの対策は以下が考えられます。
ポイント
- リフォームをする
- 価格を下げる
- 賃貸物件として活用する
リフォームをする
2階リビングが売れない理由に、「使い勝手が悪そう」「生活がしづらそう」といったイメージを持たれてしまうことが挙げられます。そんなネガティブな印象を払拭するためには、リフォームが効果的です。
例えば、階段に手すりを取り付けたり、段差を緩やかにしたりするリフォームです。高齢者や小さな子どもでも安心して移動できます。
また、開放感のある吹き抜けや日当たりの良いバルコニーなど、2階リビングならではのメリットを最大限に活かしたリフォームもおすすめです。
価格を下げる
予算に限りがある若い世代や、投資目的で物件を探している人たちにとっては価格が大きな決め手となるでしょう。
しかし、闇雲に価格を下げるだけはやめましょう。近隣の相場をしっかりとリサーチし、適切な価格設定が大切です。また、価格交渉に応じる姿勢を見せることで、買い手の購買意欲を高めることができます。
賃貸物件として活用する
すぐに売却することが難しい場合は、賃貸物件として活用することも一つの選択肢です。賃貸収入を得ることで、維持費の負担などを軽減できます。
2階リビングは、比較的若い世代に人気な傾向です。おしゃれなインテリアや家具を配置することで、さらに魅力的な物件へと変身させることができます。
賃貸経営は、安定した収入源となるだけでなく、将来的な売却の可能性も残されています。市場の動向を見ながら、適切なタイミングで売却することも可能です。
リビングを1階と2階で迷ったときのポイント
家づくりにおいて、リビングの位置は家族の暮らしを大きく左右する重要なポイントです。1階と2階、どちらをリビングにしたら良いか悩んでいないでしょうか。
ここでは、リビングを1階と2階で迷ったときのポイントについて解説します。
メリットとデメリットを理解する
1階と2階のリビングで迷ったときは、それぞれのメリットとデメリットを把握することが大切です。
1階リビングのメリット
- アクセスの良さ:玄関からすぐにリビングに入れるので、買い物袋を抱えて階段を上る苦労はありません。来客時もスムーズに迎え入れることができます。
- 庭との一体感:庭に面したリビングなら、窓を開ければ緑いっぱいの景色が広がり開放感があります。バーベキューやガーデニングも気軽に楽しめます。
- 将来を見据えた安心:年齢を重ねて足腰が弱くなっても、ワンフロアで生活できます。階段の上り下りの心配もありません。
1階リビングのデメリット
- プライバシーの確保が難しい:道路に面していると、通行人の視線が気になることも。カーテンを閉めっぱなしでは、せっかくの開放感が台無しです。
- 日当たりが悪くなる:周りの建物に囲まれていると、日当たりが悪くなってしまうことも。せっかくのリビングが暗いと、気分も沈んでしまいます。
一方、2階リビングのメリットとデメリットは以下が挙げられます。
2階リビングのメリット
- 明るい光と風:高い位置にある分、日当たりや風通しがいいです。気持ちの良い光と風の中で、家族団らんのひとときを過ごせます。
- 開放的な空間:天井を高くしたり、吹き抜けを作ったり、空間を自由にデザインしやすいのも魅力です
- プライバシーの確保:周りの視線を気にせず、ゆったりとくつろげます。
2階リビングのデメリット
- 階段の上り下りが大変:毎日階段を使うのは、体力的に負担になることも。特に、小さな子どもや高齢者にとっては大変です。
- 家事動線が悪くなる:キッチンや洗濯機が1階にあると、家事のたびに階段を上り下りする必要があります。家事効率が気になるポイントです。
ライフスタイルを考える
アウトドアリビングを楽しみたいなら、庭へのアクセスが良い1階リビングがおすすめです。 休日は家族や友人とバーベキューをしたり、子供を庭で遊ばせたり、自然を身近に感じながら暮らすことができます。
一方、家でゆっくりとくつろぎたいインドア派なら、開放的でプライバシーが確保しやすい2階リビングがおすすめです。 大きな窓から景色を眺めたり、日差しを浴びながら読書をしたり、自分だけの時間を満喫できます。
リビングの位置は後悔事例を参考にする方法もあります。詳しくは、以下の記事で確認できます。
2階リビングは売れないに関するまとめ
2階リビングは階段の上り下りの負担や一般的な間取りとの違いから、購入希望者が限定され売れないと言われています。特に高齢者や子育て中のファミリー層は、階段の負担や生活動線を重視するため購入を控える傾向があります。
リビングを1階と2階で迷う場合は、それぞれのメリットとデメリットを理解しライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
1階リビングは、アクセスの良さや庭との一体感が魅力ですが、プライバシー確保や日当たりに課題があります。一方、2階リビングは、明るい光と風、開放的な空間、プライバシー確保がメリットですが、階段の上り下りの負担や家事動線が悪くなる点がデメリットです。
将来のライフスタイルにあわせて、あなたにあったマイホームにしましょう。