「セカンド冷凍庫のコンセントは、なぜ高い位置がいいのだろう」「置きたい場所の近くにコンセントがない場合は、延長コードを使用してもいいのだろう」と、悩んでいないでしょうか。
セカンド冷凍庫のコンセントが高い位置がいい理由は、漏電や感電防止、ほこりによる火災リスクの減少などがあげられます。延長コードは便利ですが、使用する場合は注意しましょう。
この記事では、セカンド冷凍庫のコンセントについて解説します。適した高さや、高い位置にコンセントがない場合の対策についても、分かる内容になっています。
セカンド冷凍庫のコンセントはなぜ高い位置がいい?
セカンド冷凍庫を設置するとなると、置き場所やコンセントの位置など、色々と悩みますよね。特にコンセントの位置って、意外と見落としがちです。
ここでは、セカンド冷凍庫のコンセントはなぜ高い位置に設置するのが良いのか、その理由を分かりやすく解説します。
漏電や感電防止
高い位置にコンセントを設置する一番の理由は、水回りでの漏電や感電を防ぐためです。キッチンは、どうしても水を使う場所。うっかり水をこぼしたり、洗い物がはねたりすることもありますよね。
そんな時、低い位置にコンセントがあると、水がコンセントにかかってしまい、漏電や感電を引き起こす可能性があります。高い位置にコンセントがあれば、そのような心配を大幅に減らすことができます。
キッチンは水を使うため漏電や感電が気になりますが、セカンド冷凍庫をパントリーなどに置くこともできます。セカンド冷凍庫の置き場所については、以下の記事で確認できます。
子供やペットのいたずら防止
小さなお子様やペットは、好奇心旺盛です。コンセントの穴を見つけると、つい指や物を突っ込んでみたくなるものです。低い位置にコンセントがあると、お子様やペットが簡単に触れることができてしまい、感電の危険性があります。
「うちの子は大丈夫」と思っていても、ふとした瞬間にいたずらをしてしまうのが子供やペットというもの。高い位置にコンセントを設置することで、彼らの手の届かない場所にコンセントを置くことができ、安心して過ごすことができます。
ほこりによる火災リスクの減少
コンセントは、長年使っているとほこりが溜まりやすい場所です。特に低い位置にあると、床からのほこりが舞い上がりやすく、コンセント内部に溜まってしまうことがあります。
ほこりが溜まったまま放置すると、トラッキング現象と呼ばれる現象が発生し、火災の原因になることも。
トラッキング現象とは、コンセントに溜まったほこりが湿気を帯びることで電気が流れやすくなり、発熱や発火を引き起こす現象です。高い位置にコンセントがあれば、ほこりが溜まりにくく、トラッキング現象のリスクを減らすことができます。
掃除のしやすさ
低い位置にあるコンセントは、掃除がしにくい場所でもあります。冷蔵庫や家具の陰に隠れていたり、かがまないと見えなかったりすると、ついつい掃除を怠ってしまいがち。
しかし、ほこりや汚れが溜まったコンセントは、火災の原因になるだけでなく、見た目的にも美観を損ねてしまいます。
高い位置にコンセントがあれば、目につきやすく、掃除もしやすくなります。こまめな掃除でコンセントを清潔に保つことで、火災のリスクを減らし、キッチンを気持ちの良い空間に保つことが可能です。
見た目がよくなる
キッチンは、見た目の美しさにもこだわりたいですよね。低い位置にコンセントがあると、コードが床に這ってしまい、見た目がごちゃごちゃしてしまいます。
高い位置にコンセントがあれば、コードをスッキリとまとめることができ、見た目がよくなります。キッチン全体が整然とした印象になり、より快適な空間になるでしょう。
セカンド冷凍庫のコンセントに適した高さ
セカンド冷凍庫のコンセントの高さは、床から100cm〜120cmが目安と言われています。なぜこの高さが良いのかというと、まず冷凍庫の設置場所を確保しやすいからです。
一般的に、冷凍庫の高さは100cm〜150cm程度。コンセントがこの高さにあれば、冷凍庫の背面にスムーズにプラグを差し込むことができます。
また、コンセントが目立ちにくく、見た目がスッキリするというメリットもあります。床から100cm〜120cmの位置であれば、冷凍庫の後ろに隠れてコンセントが目立ちません。お部屋の美観を損なうことなく、冷凍庫を設置することができます。
高い位置にコンセントがない場合の対策
セカンド冷凍庫のコンセントは高い位置がおすすめですが、必ずしもセカンド冷凍庫を置く場所にコンセントあるわけではありません。ここでは、高い位置にコンセントがない場合の対策を解説します。
延長コードを利用する
延長コードは、コンセントの位置問題を解決するための救世主です。手軽に使えるし、長さも種類も豊富だから、お部屋の状況に合わせて選べます。
ただ、コードが床にだらんと伸びてしまうと、つまずいて転んだり、見た目がゴチャゴチャしてしまったりすることも。 そんな時は、コードを壁に沿わせて固定したり、コードカバーを使ったりすると、スッキリ安全に使えますよ。
延長コードは手軽で便利ですが、コードの長さや安全な使い方には注意が必要です。 長すぎるコードは、絡まったり、つまずいたりする原因になります。 また、タコ足配線は火災の原因になるので避けましょう。
延長コードを使用するときの注意点については後述します。
家具の配置を変更する
お部屋の模様替えも兼ねて、家電の位置を変えてみるのも一つの手です。 コンセントに近い場所に家電を移動させれば、コードも短くて済みます。
お部屋の雰囲気も変わって、気分転換にもなるかもしれません。ただ、家電によっては移動が難しいものや、置き場所が限られるものもあるので、注意が必要です。
家具の配置を変えることで、コンセントの位置問題を解決できるだけでなく、お部屋の雰囲気もガラリと変わります。 ただし、大きな家具の移動は大変なので、無理のない範囲で試してみましょう。
コンセント増設の電気工事をする
新しいコンセントを増設すれば、コードの長さを気にせず家電を使えます。 ただ、電気工事が必要になるので、費用や手間がかかるのがデメリットです。 賃貸住宅の場合は、大家さんや管理会社への許可も必要になります。
コンセント増設は、他の方法では解決できない場合の最終手段として考えましょう。 費用や手間はかかりますが、コンセントの位置問題を根本的に解決できます。
セカンド冷凍庫の電気代の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
セカンド冷凍庫にアース線は必要?
結論から言うと、セカンド冷凍庫にもアース線は必要です。
アース線は、家電製品から漏れた電気を地面に逃がす役割を果たします。もし家電が故障して漏電した場合、アース線がなければ電気が人体に流れて感電してしまう恐れがあります。
例えば、濡れた手で冷凍庫に触ってしまった時、アース線がなければ感電のリスクが高まります。でも、アース線があれば、漏れた電気を安全に地面に逃がしてくれるので、感電を防ぐことができるんです。
アース線は、私たちの安全を守るために欠かせない存在です。面倒くさがらずに、接続するようにしましょう。
セカンド冷凍庫に延長コードを使用するときの注意点
セカンド冷凍庫に延長コードを使うときには、いくつか注意しておきたい点があります。うっかりミスが大きなトラブルに繋がらないように、注意しましょう。
取扱説明書を確認する
まず一番大切なのは、取扱説明書をしっかりチェックすることです。メーカーによって推奨されている延長コードの長さや種類が記載されている場合があります。
取扱説明書を無視して適当に選んでしまうと、冷凍庫がうまく動かなかったり、最悪の場合、火災の原因になる恐れがあります。説明書はちょっと読むのが面倒かもしれませんが、安全のためには欠かせないステップです。
定格電力を確認する
次に、冷凍庫と延長コードの定格電力を確認しましょう。定格電力とは、その家電が安全に使える電力量のことです。延長コードの定格電力が冷凍庫の消費電力よりも低いと、コードが熱くなって危険です。
無理がかかって、最悪の場合、火事につながる可能性があります。家電の消費電力は意外と高いので、延長コードを選ぶときは余裕を持ったものを選ぶようにしましょう。
アース付き延長コードを使用する
感電防止のため、アース付き延長コードの使用をおすすめします。アース線は、万が一漏電が起きたときに電気を地面に逃がしてくれる、いわば家電の命綱のようなもの。
特に水回りで使うことの多い冷凍庫には、アース付き延長コードが必要です。感電は命に関わることもあるので、ここはケチらずに安全を優先しましょう。
長すぎる延長コードは避ける
延長コードはできるだけ短いものを選ぶようにしましょう。長すぎるコードは、足に引っかかって転倒の原因になったり、コード自体が熱を持ちやすくなって危険です。
見た目もスッキリしないし、思わぬ事故に繋がる可能性もあるため必要な長さだけを測って、ちょうど良い長さの延長コードを選びましょう。
コードを束ねない
延長コードは束ねずに、ゆったりと伸ばして使うようにしましょう。束ねたコードは熱がこもりやすく、火災の原因になる恐れがあります。コードを束ねたい場合は、専用のコードホルダーなどを使うようにしましょう。
セカンド冷凍庫のコンセントに関するまとめ
セカンド冷凍庫のコンセントは、安全面や利便性を考慮すると高い位置に設置するのがおすすめです。高い位置に設置することで、水回りでの漏電や感電、子供やペットによるいたずら、ほこりによる火災のリスクを減らすことができます。
また、掃除がしやすく、コードもスッキリとまとめることができ、見た目的にも美しいキッチンを保つことができます。
延長コードを使用する場合は、取扱説明書を確認し、定格電力を確認してアース付きのものを選びましょう。長すぎるコードは避け、束ねずにゆったりと伸ばして使用することが大切です。
セカンド冷凍庫はメリットだけでなく、後悔ポイントも存在します。導入前に後悔ポイントも確認しておきましょう。