確定申告を提出するには書面で提出する方法とe-Taxで提出する方法があります。書面は紙で提出するのですが、提出をするためには直接税務署に提出、郵送があります。直接税務署に持っていくとなると、平日にいく必要があるため副業をしていると、その時間を確保するのが難しくなります。
ところで、e-Taxを知っていますか。e-Taxを利用すると確定申告をネットで申告する事ができ便利です。これからe-Taxのメリットや始めるのに必要な事を確認していきます。
2019年からデメリットであるマイナンバーカード、ICカードリーダーがなくても電子申告が出来るようになっています。
メリット | デメリット |
・時間の短縮 ・郵送代の節約 ・24時間利用可能 ・書面に比べて還付が早い ・2020年から青色申告特別控除額が10万円アップ |
・電子証明書が必要 ・ICカードリーダーの購入が必要 |
e-Tax(イータックス)で時間、郵送代を節約





e-Taxの正式名称は「国税電子申告・納税システム」です。
インターネット環境があれば、e-Taxを利用する事で自宅者事務所から確定申告書や決算書等を申告する事ができます。
e-Taxは24時間利用可能
e-Taxはメンテナンス時間を除き24時間利用可能です。確定申告時期と確定申告時期によって利用可能な曜日が違うので注意して下さい。
確定申告期間(平成31年1月4日〜3月15日) | 確定申告期間以外 |
・全日(土日、祝日を含む)24時間(メンテナンス時間を除く) ・メンテナンス時間は毎週月曜日0時〜8時30分を予定 |
・月曜日〜金曜日(休祝日及び12月29日〜1月3日を除く)24時間 ・毎月の最終土曜日及び翌日の日曜日 8時30分〜24時 |
平成31年1月4日〜3月15日の確定申告時期は毎日24時間e-Taxを利用出来ますが、3月15日の24時を過ぎてしまった場合は確定申告期限後に提出されたものとなるため余裕を持って申告をしましょう。
期限内申告をするために、3月15日書面提出が間に合わなかった時は、その日の24時までにe-Taxで申告する事をオススメします。
e-Taxが利用出来ない時は利用時間外やメンテナンス中の可能性があります。e-Taxは運転状況等を確認する事が出来るので申告をする前に一度運転状況等を確認しましょう。
e-Taxで作成、提出が出来る書類
e-Taxは確定申告書だけでなく、決算書や届出書、申請書も提出が出来ます。
もっと詳しく
・青色申告決算書、収支内訳書
・所得税及び復興特別所得税の確定申告書
・消費税及び地方消費税の確定申告書
・贈与税の申告書
・所得税の青色申告承認申請書
・青色事業専従者給与に関する届出(変更届出)書
具体的には上記の書類ですが、これは一例です。さらに詳しく知りたい方は利用可能手続き一覧|e-Taxをご確認下さい。
e-Taxで申告すると還付が早くなる
確定申告で税金が還付される場合、通常は申告書の提出から還付まで約1ヶ月ほどかかります。しかし、e-Taxで申告をした場合は申告書の提出から約2〜3週間で還付されます。
その時の税務署の処理スピードにもよりますが、1月〜2月に申告した場合には2〜3週間で処理されているみたいです。本当?と思うかもしれませんが、国税庁がちゃんと公表しています。
2020年から青色申告特別控除額が10万円アップ
青色申告で一定の要件を満たせば、青色申告特別控除額は最大65万円の控除額になりますが、2020年以後は65万円が55万円に変更になります。そのかわり基礎控除額が38万円から48万円に変更になります。
しかし、2020年以後であっても、確定申告書をe-Taxによる申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行うと、青色申告特別控除額が55万円から65万円にアップします。
申告書の提出方法で控除額がアップするのは嬉しいです。
マイナンバーカード方式による提出
確定申告書をe-Taxで申告するのに2つの方法があります。1つ目は「マイナンバーカード方式」です。マイナンバーカード方式により確定申告書を提出するには、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要になります。
マイナンバーカードの取得
マイナンバーカード方式によるe-Taxの申告には、本人である事が確認出来る「マイナンバーカード」等の電子証明書が必要になります。
多くの方が利用するのはマイナンバーカードですが、マイナンバーカードを取得するには、自分で交付手続きをする必要があります。まだ取得していな方は、事前に市区町村に取得方法について確認をしておきましょう。
ICカードリーダーの購入
取得したマイナンバーカードを読み込むためにはICカードリーダーが必要になります。ネット通販や家電量販店等で2,000円から5,000円で購入する事が出来ます。購入する時には必ずマイナンバーカードに対応している機種を選んで下さい。
2017年1月から一部のスマホの「リーダライタモード」を使った認証も可能になっています。iPhoneは対応していないみたいです。(2019年1月現在)
ID・パスワード方式による提出(新方式)
確定申告書e-Taxで申告するための2つ目は「ID・パスワード方式」です。2019年(平成31年)からe-Taxの利用方法が簡素化され、マイナンバーカードとICカードリーダーがなくても電子申告をする事が出来るようになりました。
「電子申告をしたいがマインバーカードを作りたくない」「マイナンバーカードを持っていない」「ICカードリーダーを持っていない」方にはよさそうです。
税務署で職員との対面による本人確認
確定申告をe-TaxのID・パスワード方式により提出するのに大事な手続きは1つ、それは「税務署で職員との対面による本人確認」です。
ID・パスワード方式は「ID・パスワード方式の届出完了通知」記載されたe-Tax用のID・パスワードが必要です。ID・パスワード方式の届出完了通知の発行は、税務署で職員との対面による本人確認が行われてから発行されます。
税務署で本人確認をする時には運転免許証等が必要になるので、忘れないように持っていきましょう。
マインバーカード、ICカードリーダーが普及するまでの暫定的な対応になるそうなので、e-TaxをID・パスワード方式により提出する予定の方は早めに税務署にいきましょう。
まとめ
確定申告をe-Taxで申告すると様々なメリットがあります。今までマイナンバーカード、ICカードリーダーがネックとなり電子申告をしたくてもしなかった方は新方式のID・パスワード方式を検討しましょう。
今はe-Taxにそれほどのメリットを感じな畔も、2020年からは青色申告を電子申告で申告したら控除額が10万円アップします。控除額10万円であれば、税率が5%でも住民税と合わせて約15,000円の差が出ます。
今まで「白色、書面提出」の方は「青色、電子申告」の方に比べてに今後、税金に差が出てくるので電子申告と青色をセットで考えましょう。